浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
からあげの最後の仕上げをして、お皿に盛り付けていると、玄関先で物音がした。

それに気が付いた子どもたちは「パパだー!!」と言いながら、玄関へと向かっていく。

「おぉ! 愛加、愛斗、ただいま」と言いながら、子ども2人を抱きかかえ、望さんがリビングへとやって来た。


「お、お帰りなさい」

「水姫、ただいま。 部屋中、めっちゃいい匂いしてる」

「はい……今日は、望さんの好きなからあげです」

「本当に? ありがとう」


嬉しそうに笑った望さんは、子どもたちを一旦ソファーに座らせると、ネクタイを緩めながら、子どもたちの横に腰かけた。

相変わらず、ネクタイを緩める姿にはドキドキしてしまう。


「あ、そうだ。 水姫、今日はちょっとお土産があって」


ふと思い出したようにソファーから立ち上がると、なぜか再び玄関へと戻っていく望さん。

やっぱり、様子がおかしい。
今までお土産なんて買って来てくれたことないのに、急にそんなことするなんて。

……もしかして、浮気を隠すため?

こうして妻と子どもたちを愛してますアピールをして、疑われないようにしているのだろうか。

夕飯の支度をしながらそんなことを考えていると、望さんがリビングへと戻って来た。


「はい、ケーキだよ。 美味しいお店があるって、患者さんが教えてくれてね」
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