浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
私、なにか気に障ること……言った?

望さんはそれ以降なにも言ってくれなくて、リビングで子どもたちの分のケーキを用意してくれている。
それがなんだか悲しくなって、目に涙が滲みだす。


「ごめんなさい……今日はもう寝ますね」

「えっ!? 水姫!?」


洗い物をすべて終わらせ、まだそんな寝る時間でもないけれど。 こんな空気、私には耐えられない。
リビングから私を呼ぶ望さんの声が聞こえたけれど、私は振り向きもしないで寝室に向かった。

勢いよくベッドにダイブし、子どもたちに聞こえないように声を殺して泣く。


どうして……? せっかく、久しぶりの家族との時間なのに。
もっと、楽しい時間になるはずだった。


ダイエットを頑張った私を褒めてくれたりして、きれいになった私に惚れ直してくれるかもしれないって思っていたのに……。

このままじゃ、浮気されたままになってしまう。 そう考えれば考えるほど涙が溢れ出して、止まらない。
子どもたちもきっと、不安で、心配しているに決まっている。

しばらく泣いて落ち着きを取り戻してから、ベッドから起き上がる。 それと同時くらいに、望さんが寝室へと入ってくるのがわかった。


「水姫……いいか?」

「……はい」
< 127 / 142 >

この作品をシェア

pagetop