浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
結局上手く話を丸め込まれてしまって、その〝頼みごと〟がいったいなんなのかは教えてくれず。

望さんに連れられてリビングに戻ると愛加と愛斗が抱きついてきて、「ママ、だいじょぶ? ないていたの?」と心配してくれた。

こんなに小さいのに私のことを心配してくれている子どもたち。
弟の愛斗は特に心配性で、私が困っているとすぐに声を掛けてくれる。

きっと、その心配性は望さん似だね。


「心配かけてごめんね。 パパが助けてくれたから、もう大丈夫」

「ママ、おなかいたいの? パパにおくすりもらう?」

「愛斗、ありがとう。 愛加と愛斗がいてくれたから、お腹痛いのどこかへ飛んで行っちゃった」


そう言いながら、2人の頭を優しく撫でた。
こんな風に子どもながらに心配してくれるあたりが、本当に愛おしく感じる。

子どもたちとそんなやり取りをしている最中に望さんがキッチンで私の分のコーヒーを淹れてくれて、ケーキと一緒にテーブルに並べてくれた。

改めて椅子に座ると、「いただきます」と言いながらケーキにフォークを通していく。

口に入れた瞬間生クリームの甘さが口いっぱいに広がって、今まで我慢していた分の幸せが体中に浸透していく。


「おいしい~! こんなにおいしい物食べられて、本当幸せです」

「そんな大げさな……」
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