浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
「さぁ、着いたよ」


足を止めた望さんが、お店のドアを開けてくれる。

目に飛び込んできたのは、今まで足を踏み入れたことのないような……そして、まるで本当に海外に来たのではないかと思ってしまうくらいの異世界な空間が広がる、フランス料理店。

きっと、世界の有名シェフがや有名人がたくさん訪れているのであろう。
白い壁には、たくさんのサインが書かれている。

照明も、テーブルもすべてが外国製の物で統一されていて、「綺麗……」とうっとりしてしまう程だ。

愛加も愛斗も、今までに見たこともないような空間で、少し緊張気味の様子。


「ママー……だっこして?」

「はいはい。 愛斗、緊張してるのかな」

「うん、なんだかドキドキする」


そう言って私にぎゅっとしがみつく愛斗。
そんな愛斗を「よしよし」となだめていると、奥からウエイターさんがやって来て、席へと案内してくれた。

案内された先は、まさかの2階席。
窓からは街並みが見えていて、夜景が見える。

子どもたちには専用の椅子が用意されていて、私は愛斗と、望さんは愛加と隣り合わせで席に座った。


「の、望さん……どうしてこんな、高級フレンチなんかに……?」

「まだ気が付かない?」

「はい、全然見当もつきません」


望さんにそう言われ考えてはみたものの、どうして急に高級フレンチを食べることになったのかなんてさっぱりわからず。

……なにかの、記念日?
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