浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
ウエイターさんがお水を持って来てくれ、愛加と愛斗は大人しくお水を飲み始めた。
そんな2人を優しい目で見つめてから、望さんが再び口を開いた。



「水姫の、誕生日記念だよ」



「……えっ?」

「水姫、もうすぐ誕生日だろう?」


私の……誕生日!! そうだ!
明日、6月27日は、私の誕生日だった!!

毎日子どもたちのことでいっぱいいっぱいになっていて、自分の誕生日なんてすっかり忘れていた。
どちらかと言えば、どうでもよくなっている。


「本当に忘れていたんだね」

「すっかり忘れていました……! 子どもたちのことで、頭がいっぱいで……」

「ははっ、それだけ2人のことを真剣に考えている証拠だね」


そう言いながら、望さんはお水を一口飲んだ。

望さんの言うとおりだ。 愛加と愛斗が健康で毎日を過ごせるよう、日々気を遣いながら生活している。

家の中にあるものも子どもたちがケガをしないような物で統一したり、できるだけ部屋の清潔を保ったり。
食事も、栄養バランスを考えながら献立を考えたりと、いつの間にか子どもたち中心の生活だった。

自分のことなんて後回しで、自分の誕生日すら忘れてしまくらい。

そんな中、望さんは私の誕生日を忘れないでいてくれたんだ。
こうしてフレンチを食べに来なければ、もしかしたら思い出さなかったかもしれない。
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