世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「世界くん、待ってっ」

「うっさい」

そのまま、ベッドに下ろされるとすぐに世界に組み伏せられる。世界の右手で固定されている手首に目一杯力を入れる。

「やめ、て……」

「ねぇ、梅子さんはいま誰と付き合ってんの?アイツじゃなくて俺だろ?」

「ンンッ」

再び重ねられた唇は角度を変えながら喰むように繰り返される。互いの唇からアルコールの香りがして眩暈がしてくる。

(アイツ……殿村のことだ)

目の前の世界を見ながら、一瞬さっきの殿村のキスを思い出す。

「誰のこと考えてんの?俺のことだけ考えてよ」

世界の唇が頬から首筋へと下へ下へと這っていく。

「このまましよ」

世界の左手は迷うことなく私のスカートを捲り上げながらショーツをなぞっていく。

「待っ……や……」

「力抜いてて」

すぐに足の付け根から入ってきた指先に下腹部が敏感に反応して身体が何度も跳ねた。

「ダ、メッ……せか……」

「全然ダメじゃないじゃん」

我慢しようと思ってもあられもない声が漏れ出て恥ずかしくて、私は顔を背けた。

「可愛い……好きだよ」

その言葉と共に世界の唇が首元に触れてチクンとする。その僅かな痛みが毒が回るように全身を巡って身体中に熱を帯びていく。世界が手首から手を離しブラウスのボタンを外していくとすぐに私の鎖骨に噛み付いた。

「痛っ……」

(ちょっと……噛んで……)

ほんの一瞬心奈の言葉が蘇ってきそうになる。

「俺のモノってシルシ」

お酒を飲んでいるからだろう。世界の目はいつにも増して熱を纏い憂うような視線を向けながら下唇を湿らせた。

「世界くんっ、お願いだから待って!」

「梅子さん……俺のこと好き?……」

世界が私の頬に触れると私の思いを確かめるようにゆっくりと顔を近づける。
その切なそうな顔に言葉が出てこない。

「私は……」

「そばに居てよ」

そう言って触れるだけのキスを落とすと世界が私を抱きしめた。
< 103 / 291 >

この作品をシェア

pagetop