世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
──五円玉はご縁を運んできてくれるんだから!
どこからともなく、さっきのムカつく女の声が降ってくる。
(もう会うこともねぇしな)
でもご縁を本当に運んできてくれるとしたら?あの昔出会った忘れられない女にもう一度会えるとしたら?ふと、そんな考えが浮かぶ。俺は足を止めるとガシガシと頭を掻いた。
「あー、どうかしてんな。くそっ」
俺は数十歩後ろに戻って五円玉を拾い上げるとスラックスのポケットに仕舞った。
(なんで俺があんな女の言うこと間に受けてんだよっ)
この時の俺はまだ知らなかった。一回りも歳上の女の沼にハマりにハマって抜け出せなくなることを。
──世界くん……。
俺にしか見せない色っぽい顔も甘い声も会社では想像もつかないくらい弱い姿もほろりと流す涙も全部俺のモノだ。
俺の腕に閉じ込めて誰にも見せたくもなければ触れられたくもない。永遠に俺のモノ。そんなふうに思うくらい、この俺が恋に溺れることになろうとは。
御堂世界、二十二歳六ヶ月。この時の俺は、そんな一世一代の恋の予感に全く気づいていなかった。
どこからともなく、さっきのムカつく女の声が降ってくる。
(もう会うこともねぇしな)
でもご縁を本当に運んできてくれるとしたら?あの昔出会った忘れられない女にもう一度会えるとしたら?ふと、そんな考えが浮かぶ。俺は足を止めるとガシガシと頭を掻いた。
「あー、どうかしてんな。くそっ」
俺は数十歩後ろに戻って五円玉を拾い上げるとスラックスのポケットに仕舞った。
(なんで俺があんな女の言うこと間に受けてんだよっ)
この時の俺はまだ知らなかった。一回りも歳上の女の沼にハマりにハマって抜け出せなくなることを。
──世界くん……。
俺にしか見せない色っぽい顔も甘い声も会社では想像もつかないくらい弱い姿もほろりと流す涙も全部俺のモノだ。
俺の腕に閉じ込めて誰にも見せたくもなければ触れられたくもない。永遠に俺のモノ。そんなふうに思うくらい、この俺が恋に溺れることになろうとは。
御堂世界、二十二歳六ヶ月。この時の俺は、そんな一世一代の恋の予感に全く気づいていなかった。