世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「よし、おしまい。じゃあ、親子水入らずの邪魔しちゃ悪いんで、僕そろそろ帰ります」
お好み焼きを綺麗に完食し作って頂いたお礼だと言って、洗い物を一手に引き受けた世界が、最後のホットプレートを洗い終えるとジャケットを羽織った。
グラスの拭き上げをして片付けをしていた桜子が湯飲みを取り出そうとしている手を止めた。
「あら世界くん、いまからお茶入れようとおもってたのに」
「いや、お母さんも梅子さんとゆっくりお話ししたいことあると思うんで。じゃあ梅子さんまた」
「あ、うん……ありがとう」
「いえ、では失礼します」
世界は桜子に一礼して私の横を通り過ぎる。そのわずかな一瞬私と目を合わせると意味ありげに唇を引き上げながら玄関扉から出ていった。
「……ふう……」
閉まる扉に思わず漏れ出たため息に桜子がふっと笑った。
「え?お母さん?何よ?」
「あら、梅ちゃん、お母さんが分からないとでも?」
「な、にが?」
「それは自分の胸に手をあてればすぐわかるでしょ。いいわ、こっちいらっしゃい。お茶淹れるから」
桜子が急須に茶葉を入れお湯を注ぐと蒸らしながら湯飲みを二つテーブルにことんと置いた。私は黙って桜子の隣に腰かける。
「梅ちゃん、世界くんとは今同じ職場でたまたまお隣に住んでいる先輩後輩の仲だって言ってたけど、本当はお付き合いしてるんでしょ?」
「えっ?」
桜子があきれたように首元を指さした。
お好み焼きを綺麗に完食し作って頂いたお礼だと言って、洗い物を一手に引き受けた世界が、最後のホットプレートを洗い終えるとジャケットを羽織った。
グラスの拭き上げをして片付けをしていた桜子が湯飲みを取り出そうとしている手を止めた。
「あら世界くん、いまからお茶入れようとおもってたのに」
「いや、お母さんも梅子さんとゆっくりお話ししたいことあると思うんで。じゃあ梅子さんまた」
「あ、うん……ありがとう」
「いえ、では失礼します」
世界は桜子に一礼して私の横を通り過ぎる。そのわずかな一瞬私と目を合わせると意味ありげに唇を引き上げながら玄関扉から出ていった。
「……ふう……」
閉まる扉に思わず漏れ出たため息に桜子がふっと笑った。
「え?お母さん?何よ?」
「あら、梅ちゃん、お母さんが分からないとでも?」
「な、にが?」
「それは自分の胸に手をあてればすぐわかるでしょ。いいわ、こっちいらっしゃい。お茶淹れるから」
桜子が急須に茶葉を入れお湯を注ぐと蒸らしながら湯飲みを二つテーブルにことんと置いた。私は黙って桜子の隣に腰かける。
「梅ちゃん、世界くんとは今同じ職場でたまたまお隣に住んでいる先輩後輩の仲だって言ってたけど、本当はお付き合いしてるんでしょ?」
「えっ?」
桜子があきれたように首元を指さした。