世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「気を付けなさいね、その赤い痕丸見えよ」
赤い痕……昨日はお酒を飲んでいて私自身の記憶も少し曖昧だが、酔った勢いで世界が噛みついてきた時のものだ。
私は桜子の言葉に慌てて右の首筋を掌で覆った。
「……いつからなの?」
桜子がぼそりとつぶやく。桜子が蒸らし終わった緑茶を湯飲みに注ぎ入れると私に湯飲みを差し出す。私は両手で湯飲みを包み込むと緑茶の表面にそっと息を吹きかけた。
「……ほんと最近よ、まだ三週間……くらい」
想いを伝えあったのが今日だとはいくら何でもいえない。桜子の顔が曇るのが分かった。
「いい子よね……お昼食べただけだけど、お母さんから見ても性格が真っすぐというか素直というか」
「う、ん……」
「でもお母さんとしては……想定外。梅ちゃんに会わないうちに……こんな困ったことになってるなんて」
(困った、か……)
その言葉は、今年三十五歳を迎える娘をもつ母親としての当然といえる言葉なのかもしれない。
「梅ちゃん、分かってお付き合いしてるの?」
「……うん。はじめは年が違いすぎて全然考えられなくて……でも彼の真っ直ぐな気持ちが嬉しくて……気づいたら……」
「そう……でもね梅ちゃん、まだ若い世界くんとあなたじゃ同じ目線で同じ物事は考えられない。それは勿論世界くんのせいでも梅ちゃんのせいでもないわ……梅ちゃんもそのことを分かってる上で世界くんとお付き合いしてるのも理解したつもりよ、でもお母さんは……」
「分かってる。正直悩んだの、それに今だって歳の差や結婚のこととか色々タイムリミットがあることだって分かってる……でもそれでも……」
今だけでも一緒にいたいと思うのはそんなに間違ったことなんだろうか?もっと一緒の時間を過ごして互いのことを知りたいと思うことはそんなにダメな事なんだろうか?
赤い痕……昨日はお酒を飲んでいて私自身の記憶も少し曖昧だが、酔った勢いで世界が噛みついてきた時のものだ。
私は桜子の言葉に慌てて右の首筋を掌で覆った。
「……いつからなの?」
桜子がぼそりとつぶやく。桜子が蒸らし終わった緑茶を湯飲みに注ぎ入れると私に湯飲みを差し出す。私は両手で湯飲みを包み込むと緑茶の表面にそっと息を吹きかけた。
「……ほんと最近よ、まだ三週間……くらい」
想いを伝えあったのが今日だとはいくら何でもいえない。桜子の顔が曇るのが分かった。
「いい子よね……お昼食べただけだけど、お母さんから見ても性格が真っすぐというか素直というか」
「う、ん……」
「でもお母さんとしては……想定外。梅ちゃんに会わないうちに……こんな困ったことになってるなんて」
(困った、か……)
その言葉は、今年三十五歳を迎える娘をもつ母親としての当然といえる言葉なのかもしれない。
「梅ちゃん、分かってお付き合いしてるの?」
「……うん。はじめは年が違いすぎて全然考えられなくて……でも彼の真っ直ぐな気持ちが嬉しくて……気づいたら……」
「そう……でもね梅ちゃん、まだ若い世界くんとあなたじゃ同じ目線で同じ物事は考えられない。それは勿論世界くんのせいでも梅ちゃんのせいでもないわ……梅ちゃんもそのことを分かってる上で世界くんとお付き合いしてるのも理解したつもりよ、でもお母さんは……」
「分かってる。正直悩んだの、それに今だって歳の差や結婚のこととか色々タイムリミットがあることだって分かってる……でもそれでも……」
今だけでも一緒にいたいと思うのはそんなに間違ったことなんだろうか?もっと一緒の時間を過ごして互いのことを知りたいと思うことはそんなにダメな事なんだろうか?