世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「ごめん、年下で……」

「世界……くん?」

「もっと早く産まれたかった。そしたらさ、同じ景色見ながら同じ道を同じ速度であるけたのに。でもさ、信じてよ。今前を歩く梅子さんのこと、俺は見失ったりしない。いつか必ず俺が梅子さんの手を引いて歩いていくから。だから……一緒にいてよ。お願いだからさ」

「……私……ひっく……」

泣き出した梅子の背中をあやすようにトントンと摩る。

「世界くん……一緒にいて」

じんわり涙の滲んだ瞳で上目遣いに俺を見上げた梅子がたまらなく愛しい。俺は梅子を組み伏せると、手首を枕元に縫い付けたまま梅子の瞳をじっと見つめた。

「一緒にいる。大事にするから。俺、ちゃんと梅子さんにふさわしい男になるから」

そのまま梅子の首元に唇を寄せようとして俺はすぐに離した。

「え?……せかい……くん?」

「……マジで梅子さんのこと本気なんで、その証に梅子さんを不安な気持ちにさせてる間はちゃんと自粛します」

俺は、熱くなりそうな体を誤魔化すように梅子の唇にチュッと音を立てて唇を落とすと身体を起こした。

「……え?自粛って言ったわよ、ね?……」

目をまんまるにしている梅子に俺はキュッと目を細めた。

「セックスは我慢しますけどキスは我慢できないから。好きな女と居て、お手てつないで終わりとか俺無理っ」

「むちゃくちゃね……それって自粛っていうの……」

「何?梅子さんがどうしても抱いてほしいっていうなら今すぐ抱きますけど?なんなら本当はめちゃくちゃ抱きたいんすけど?」

「なっ……だ、ダメよ」
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