世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「梅将軍……どうされるおつもりですか?」

「私、随分前だけど一時期育児休暇取った先輩の代わりに営業課で業務サポート兼任してたことあったの」

「え?営業サポート課?」

私は社員番号を入れるとTONTON株式会社の工場在庫の一覧表をクリックした。

「梅将軍、これって……」

「そう、なければ取りに行って納品しちゃえばいいのよ。あ、ちなみにお怒りの施工業者はどこ?」

「インテリア販売も手掛けてる田中インテリア産業です。確か……殿村部長の得意先の……」

「あ、殿村んとこね……あとで私が対応して納品する旨連絡入れておくわ。えっと、トイレセット、カラーはオフホワイトの定番色ね……」

「源課長」

検索画面に私が品番を入力しようとした手を世界が横から掴んだ。

「在庫確認できました都内の倉庫にあるから、それ持っていきましょ。いま本部に工場在庫出荷の手続きもしました」

世界は自分のパソコンの向きをこちらに向けると画面を指さした。

「え、御堂君……調べてくれたの?」

「はい、課長と森川さんの会話きいてたから、できることないかなって。俺、会社のシステムに関しては入社前に一通り社長に許可貰って扱えるようにしてたんで」

「すごい……御堂くんありがとうございます」

明菜が世界にぺこりと頭を下げた。

「いえ、大したことじゃないです」

「あ、ありがとう。じゃあそれ、課長承認手続きするからデータとばしてくれる?」

世界が頬を人差し指で掻いた。
< 125 / 291 >

この作品をシェア

pagetop