世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「新先輩は高校の時の先輩で、まぁ……色んなこと教えてもらって、未だに年に何回か飲みに行ってるんだけど」

「そう……なんだ」

そういうと世界は新の方に向き直った。

「で、新先輩紹介します。TONTONの見積課の課長で源梅子さんです。俺の上司であり、恋人です」

「えっ!!ばか!何てこと社長さんに言うのよっ」

「え?だってほんとのことじゃん」

世界がキョトンとした目で私を見返した。

「大人の事情って言うか、ばか正直に言わなくていいこともあるでしょっ」

「うっせ。大人の事情とかよくわかんねーし」

直ぐに世界の手を振り払って睨みつけると、世界が面白くなさそうに首を傾ける。新が私達のやり取りを見てガハハと笑った。

「成程なぁ、世界が現場にきた意味がよくわかった。わざわざ綺麗な彼女自慢しにきたのかよ」

「そうすね、俺の自慢の運命の彼女なんで」

「ま、詳しくまた飲みの場できかせろよ。てことで早速やれるよな?」

世界がジャケットを脱ぐと私にぽいと渡す。

「勿論です、そのためにきたんで」

「え?世界くん、どういう……」

「あ、言ってなかったすね。俺、新先輩から施工についても二年前から本格的に教わってて」

「施工?…それって」

「そうすよ、俺が遅延した分の作業を職人として手伝います、言ったじゃん、俺がなんとかするって」

世界が青空を背にニカッと笑った。

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