世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「あ、ほっぺた……」
「え?なんすか?」
「ははは。俺はお邪魔だな。世界あと仕上げといて。外でタバコ吸ってるわ」
新が額の汗を首に掛けたタオルで拭うとニッと笑った。
「了解っす」
世界が敬礼ポーズを取ると新が「ごゆっくり」と笑いながら煙草を咥えて出ていった。
「やっと二人っきりですね、で、そこの陶器キャップで便器の固定部のネジの目隠しに嵌めてくれます?」
私は陶器キャップで固定部のネジの上に被せていく。
「……ねぇ、こんな簡単なことどうして私に頼んだの?世界くんがした方が……」
「梅子さんに はめて欲しいの、俺、手こんなだし」
両手をパーにした世界の掌は汚れて真っ黒だ。私はささっと陶器キャップを嵌めていく。
「……できたよ」
「ありがと、梅子さんが居てくれて助かった」
「大袈裟ね……私何にもできなかった」
「いてくれたじゃん」
「え?」
「俺のそばにいてくれたでしょ。梅子さんが居なかったらこんな頑張れなかった。俺今日一日梅子さんにイイトコ見せたくて必死だったから」
世界が夕陽に照らされながら少年みたいにケラケラ笑って思わず見惚れる。そしてぎゅっとなった心臓はあっという間に世界に持っていかれてしまう。
「……かっこよかったよ」
世界が一瞬目を見開くと唇を持ち上げた。
「じゃあ、ご褒美ちょうだい」
「えっと……」
世界の言うご褒美が何かはわかっている。
私は手元の時計を確認する。時間は定時の十八時を過ぎていた。
「え?なんすか?」
「ははは。俺はお邪魔だな。世界あと仕上げといて。外でタバコ吸ってるわ」
新が額の汗を首に掛けたタオルで拭うとニッと笑った。
「了解っす」
世界が敬礼ポーズを取ると新が「ごゆっくり」と笑いながら煙草を咥えて出ていった。
「やっと二人っきりですね、で、そこの陶器キャップで便器の固定部のネジの目隠しに嵌めてくれます?」
私は陶器キャップで固定部のネジの上に被せていく。
「……ねぇ、こんな簡単なことどうして私に頼んだの?世界くんがした方が……」
「梅子さんに はめて欲しいの、俺、手こんなだし」
両手をパーにした世界の掌は汚れて真っ黒だ。私はささっと陶器キャップを嵌めていく。
「……できたよ」
「ありがと、梅子さんが居てくれて助かった」
「大袈裟ね……私何にもできなかった」
「いてくれたじゃん」
「え?」
「俺のそばにいてくれたでしょ。梅子さんが居なかったらこんな頑張れなかった。俺今日一日梅子さんにイイトコ見せたくて必死だったから」
世界が夕陽に照らされながら少年みたいにケラケラ笑って思わず見惚れる。そしてぎゅっとなった心臓はあっという間に世界に持っていかれてしまう。
「……かっこよかったよ」
世界が一瞬目を見開くと唇を持ち上げた。
「じゃあ、ご褒美ちょうだい」
「えっと……」
世界の言うご褒美が何かはわかっている。
私は手元の時計を確認する。時間は定時の十八時を過ぎていた。