世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「ね。プレミアムチケットでどう?」
「え?何の……?」
「決まってるでしょ、今週末封切りの『暴れすぎ将軍~イケメン悪代官と真剣勝負編~』の俳優陣舞台挨拶付のチケットだよ」
(噓でしょ!あの暴れすぎ将軍演じる松平健次郎に会えるなんて…何着て行こう……目があったりして……)
「お。その顔商談成立だな!」
「えっと……」
「はい、どうぞ」
胸ポケットからひらりと出されたチケットの入った封筒を殿村から受け取ると、私は殿村がデスクに置いた図面を手元に引き寄せた。
「商談成立ね。今日の二十一時までに作成して殿村のパソコンとスマホにデータ飛ばしとく。ついでに上役に事前承認もらって印字したものは私のハンコをついて殿村が取りに来なかったら金庫に入れとく。暗証番号はいつもので」
うちの会社では商談に使用する正式書類は保管室の中に壁一面に並んでいる小さな金庫ボックスを使用することになっている。事前に渡したい相手と暗証番号4桁を決めておけばその番号で金庫からの出し入れが可能になるのだ。
「いつものね。梅子と僕だけの秘密だな」
(私と殿村の暗証番号は三七一〇……源の『みな』と殿村の『と』を漢数字にしただけ……)
「変な言い方しないでよね」
「じゃあ、宜しく。梅子も新入社員研修の講義担当だよね? 」
「えぇ、今年もまたキラキラしたガキンチョたちの相手が大変だわ……」
殿村が口元に拳をあててクククッと笑った。
「何よ? 」
「いや、梅子は変わんないなって」
「どこが?」
殿村の言葉に思わず怪訝な顔になる。はっきりいって三十すぎてからお肌の艶は二十代と違って落ちたし、中身だって大人になるにつれて変化を求めなくなったし変化を怖がるようになった。
「え?何の……?」
「決まってるでしょ、今週末封切りの『暴れすぎ将軍~イケメン悪代官と真剣勝負編~』の俳優陣舞台挨拶付のチケットだよ」
(噓でしょ!あの暴れすぎ将軍演じる松平健次郎に会えるなんて…何着て行こう……目があったりして……)
「お。その顔商談成立だな!」
「えっと……」
「はい、どうぞ」
胸ポケットからひらりと出されたチケットの入った封筒を殿村から受け取ると、私は殿村がデスクに置いた図面を手元に引き寄せた。
「商談成立ね。今日の二十一時までに作成して殿村のパソコンとスマホにデータ飛ばしとく。ついでに上役に事前承認もらって印字したものは私のハンコをついて殿村が取りに来なかったら金庫に入れとく。暗証番号はいつもので」
うちの会社では商談に使用する正式書類は保管室の中に壁一面に並んでいる小さな金庫ボックスを使用することになっている。事前に渡したい相手と暗証番号4桁を決めておけばその番号で金庫からの出し入れが可能になるのだ。
「いつものね。梅子と僕だけの秘密だな」
(私と殿村の暗証番号は三七一〇……源の『みな』と殿村の『と』を漢数字にしただけ……)
「変な言い方しないでよね」
「じゃあ、宜しく。梅子も新入社員研修の講義担当だよね? 」
「えぇ、今年もまたキラキラしたガキンチョたちの相手が大変だわ……」
殿村が口元に拳をあててクククッと笑った。
「何よ? 」
「いや、梅子は変わんないなって」
「どこが?」
殿村の言葉に思わず怪訝な顔になる。はっきりいって三十すぎてからお肌の艶は二十代と違って落ちたし、中身だって大人になるにつれて変化を求めなくなったし変化を怖がるようになった。