世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「予算算出なら図面はいらないよな?この書類ざっと見た限り見積するための資料に見えんだけど?」
心奈の視線がわずかに揺れる。
「知らないわよ、私は社長から言われた通りに経費算出するだけだから」
立ち去ろうとする心奈の手首を俺は咄嗟に掴んだ。
「ボスと何話した?ボスは何考えてる?」
「知らないっ」
「心奈、待てよ」
「忙しいから、それに私の仕事詮索してる暇あるなら……パパとの会食場所考えといてよねっ」
「は?なんだよそれ」
心奈は俺に背を向けると経理課へと駆けていく。
(どうなってんだ?)
俺は小さくなっていく心奈の後ろ姿を眺めながら首を捻った。
今すぐにでも由紀恵を問い詰めに行きたいくらいだが、あいにく由紀恵は今週末までロスに海外出張中だ。
「くそ……」
梅子に今の心奈の件を話したところで梅子の性格上、由紀恵絡みで俺に隠してることを素直に白状するとは思えない。
それに梅子は俺と約束した。しんどくなる前に俺を頼ること。梅子が頼ってこないのであればいまは梅子を信じて待つしかない。俺は梅子を信じてる。
それでも……。
「なんでもかんでも待てできるかよ……」
俺は梅子の湯のみを見つめながらとまたひとつため息を一つ溢した。
心奈の視線がわずかに揺れる。
「知らないわよ、私は社長から言われた通りに経費算出するだけだから」
立ち去ろうとする心奈の手首を俺は咄嗟に掴んだ。
「ボスと何話した?ボスは何考えてる?」
「知らないっ」
「心奈、待てよ」
「忙しいから、それに私の仕事詮索してる暇あるなら……パパとの会食場所考えといてよねっ」
「は?なんだよそれ」
心奈は俺に背を向けると経理課へと駆けていく。
(どうなってんだ?)
俺は小さくなっていく心奈の後ろ姿を眺めながら首を捻った。
今すぐにでも由紀恵を問い詰めに行きたいくらいだが、あいにく由紀恵は今週末までロスに海外出張中だ。
「くそ……」
梅子に今の心奈の件を話したところで梅子の性格上、由紀恵絡みで俺に隠してることを素直に白状するとは思えない。
それに梅子は俺と約束した。しんどくなる前に俺を頼ること。梅子が頼ってこないのであればいまは梅子を信じて待つしかない。俺は梅子を信じてる。
それでも……。
「なんでもかんでも待てできるかよ……」
俺は梅子の湯のみを見つめながらとまたひとつため息を一つ溢した。