世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
ふいに見積課の扉が開くとすぐに甘ったるい声が聞こえてくる。
「源課長お疲れ様ですー」
パソコンから顔を上げれば、心奈が栗色の長い髪の毛を揺らしながら真っすぐにこちらに歩み寄って来る。
思わず私は身構えた。
「なに……?どうしたの?」
心奈が私を訪ねて見積課に来たことなど一度もない。ましてや残業時間に訪ねてくるなんて嫌な予感しかしない。
「あ、もしかして警戒してますー?」
「当たり前でしょ?私に何の用よ?」
「もうそんな怖い顔しないでくださいよーお互いこの三週間お疲れ様でしたってことでー」
心奈が両手に抱えていたコーヒーの入った紙コップを一つ私に差し出した。
「え……?これ、私に?」
「はい、お砂糖れていいのか分からなかったんでクリープだけ入れてありますー」
「あ、えっと、ありがと」
(あれ……意外といい子?)
心奈はあたりを見渡すと世界のデスクに視線を向けた。
「あ、ちょっと世界のデスク借りますーってもう使わないかー」
(相変わらず語尾伸ばすのね……)
心奈が世界の椅子に腰かけると、持っていたコーヒーに口づけた。香水の瑞々しい香りが鼻をかすめる。心奈がこの時間にこうして私の元にやってきたということは心奈が無事見積を提出し終えたということなのだろう。私は見積りデータをタスクバーに隠した。
「はぁ、癒されるー。この三週間激務でしたよねー」
「そうね、もう提出したの?」
「はい、おかげさまでー。源課長も間もなくですかー?」
「えぇ……もう少しで完成かな」
私もコーヒーに口づける。いつもは緑茶ばかりだが疲れているからかコーヒーの苦みが疲労を和らげてくれるように感じる。
「ところで世界とはどうなんですかー?」
「えっ……」
唐突に聞かれた質問に私はコーヒーをむせそうになった。
「源課長お疲れ様ですー」
パソコンから顔を上げれば、心奈が栗色の長い髪の毛を揺らしながら真っすぐにこちらに歩み寄って来る。
思わず私は身構えた。
「なに……?どうしたの?」
心奈が私を訪ねて見積課に来たことなど一度もない。ましてや残業時間に訪ねてくるなんて嫌な予感しかしない。
「あ、もしかして警戒してますー?」
「当たり前でしょ?私に何の用よ?」
「もうそんな怖い顔しないでくださいよーお互いこの三週間お疲れ様でしたってことでー」
心奈が両手に抱えていたコーヒーの入った紙コップを一つ私に差し出した。
「え……?これ、私に?」
「はい、お砂糖れていいのか分からなかったんでクリープだけ入れてありますー」
「あ、えっと、ありがと」
(あれ……意外といい子?)
心奈はあたりを見渡すと世界のデスクに視線を向けた。
「あ、ちょっと世界のデスク借りますーってもう使わないかー」
(相変わらず語尾伸ばすのね……)
心奈が世界の椅子に腰かけると、持っていたコーヒーに口づけた。香水の瑞々しい香りが鼻をかすめる。心奈がこの時間にこうして私の元にやってきたということは心奈が無事見積を提出し終えたということなのだろう。私は見積りデータをタスクバーに隠した。
「はぁ、癒されるー。この三週間激務でしたよねー」
「そうね、もう提出したの?」
「はい、おかげさまでー。源課長も間もなくですかー?」
「えぇ……もう少しで完成かな」
私もコーヒーに口づける。いつもは緑茶ばかりだが疲れているからかコーヒーの苦みが疲労を和らげてくれるように感じる。
「ところで世界とはどうなんですかー?」
「えっ……」
唐突に聞かれた質問に私はコーヒーをむせそうになった。