世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
梅子が階段を駆け下りる音を聞きながら、俺はその場に呆然と立ち尽くしていた。突き返されたジャケットからは梅子の温もりがまだ残っている。
「なんで……こうなるんだよ……」
俺は左手を開くとそのまま拳をにぎって、手すりに叩きつけた。冷たい感触に突き刺さるような痛みが走って、まるで俺の心の中とおんなじだ。
「あっ、世界―いたいたー」
扉の開く音と共にその甘ったるい声聞いて俺はさらに拳を握りしめた。
「何?」
「何?じゃなくてー、陶山社長から聞いたと思うけど、これで正式に私が世界の婚約者だからー」
「それで?」
「今日うちに来て。久しぶりに二人きりで会いたいしー、お祝いしよ?」
「は?何の祝い?言っとくけど、俺はこの件知らされてなかったから無効だと思ってる。だからオマエとも婚約どころか付き合うのも無理だから。俺が好きなのは、梅子さんだけだから」
俺の言葉に珍しく心奈が顔を歪めた。
「……何よそれ。せっかく頑張ったのに……ねぇ、あんな人のどこがいいの?!」
心奈の掌が俺のワイシャツを皺になるほど握りしめる。
「俺にとっては運命の人だから……」
「何それ」
「俺にはわかる。俺と梅子さんが出会ったのは運命だからっ」
「じゃあ私はっ?!」
「え……?」
見れば心奈の大きな二重瞼からは涙の粒が溢れていた。
「なんで……こうなるんだよ……」
俺は左手を開くとそのまま拳をにぎって、手すりに叩きつけた。冷たい感触に突き刺さるような痛みが走って、まるで俺の心の中とおんなじだ。
「あっ、世界―いたいたー」
扉の開く音と共にその甘ったるい声聞いて俺はさらに拳を握りしめた。
「何?」
「何?じゃなくてー、陶山社長から聞いたと思うけど、これで正式に私が世界の婚約者だからー」
「それで?」
「今日うちに来て。久しぶりに二人きりで会いたいしー、お祝いしよ?」
「は?何の祝い?言っとくけど、俺はこの件知らされてなかったから無効だと思ってる。だからオマエとも婚約どころか付き合うのも無理だから。俺が好きなのは、梅子さんだけだから」
俺の言葉に珍しく心奈が顔を歪めた。
「……何よそれ。せっかく頑張ったのに……ねぇ、あんな人のどこがいいの?!」
心奈の掌が俺のワイシャツを皺になるほど握りしめる。
「俺にとっては運命の人だから……」
「何それ」
「俺にはわかる。俺と梅子さんが出会ったのは運命だからっ」
「じゃあ私はっ?!」
「え……?」
見れば心奈の大きな二重瞼からは涙の粒が溢れていた。