世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「私は小さな頃からずっとずっと世界が好きだったっ、世界しか見えないの!私にとっては、世界が運命の人だからっ!」
「……心菜」
心奈が俺に対してここまで感情をあらわにしたのは初めてかもしれない。心奈が俺なんかの為に疲れた顔しながら、なにふり構わずあの見積りを作成したことも知っている。それでもどうしたって心奈の気持ちには応えられない。
誰かを真剣に想う心は、見積書と違ってすぐに上書きすることもできなければ削除だってボタン一つで簡単にはできない。俺は心奈の掌を解くとそっと押し返した。
「ごめん……」
「やめて……謝らないでよ……こんなの始まりもないまま……終わりみたいじゃない」
「心奈……」
心奈は涙を拭うと俺を真っ直ぐに見つめた。
「世界が誰を好きでも構わない。今日19時に必ずうちに来て……じゃないと社長に言って源課長異動させてやるから!」
「え?異動?」
「そうよ、見積対決に負けても世界とちゃんと別れられないんだったら異動させるって陶山社長言ってたもん!」
「それ……心奈ほんとなのか?」
今度は俺が心奈の肩を掴んだ。心奈の唇が怒りで震えるのが分かった。
「……そんな世界の顔見たくない!」
心奈はそう言い放つと俺の手を振り払って屋上から駆け出していく。
「おい!待てよ!心奈っ!…………クソッ……」
バタンッと乱暴に締められた扉を見つめながら俺は、梅子の香りがするジャケットを握りしめた。
「……心菜」
心奈が俺に対してここまで感情をあらわにしたのは初めてかもしれない。心奈が俺なんかの為に疲れた顔しながら、なにふり構わずあの見積りを作成したことも知っている。それでもどうしたって心奈の気持ちには応えられない。
誰かを真剣に想う心は、見積書と違ってすぐに上書きすることもできなければ削除だってボタン一つで簡単にはできない。俺は心奈の掌を解くとそっと押し返した。
「ごめん……」
「やめて……謝らないでよ……こんなの始まりもないまま……終わりみたいじゃない」
「心奈……」
心奈は涙を拭うと俺を真っ直ぐに見つめた。
「世界が誰を好きでも構わない。今日19時に必ずうちに来て……じゃないと社長に言って源課長異動させてやるから!」
「え?異動?」
「そうよ、見積対決に負けても世界とちゃんと別れられないんだったら異動させるって陶山社長言ってたもん!」
「それ……心奈ほんとなのか?」
今度は俺が心奈の肩を掴んだ。心奈の唇が怒りで震えるのが分かった。
「……そんな世界の顔見たくない!」
心奈はそう言い放つと俺の手を振り払って屋上から駆け出していく。
「おい!待てよ!心奈っ!…………クソッ……」
バタンッと乱暴に締められた扉を見つめながら俺は、梅子の香りがするジャケットを握りしめた。