世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「……初めまして。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。梅子さんと同じ会社で働いている、同期の殿村伊織と申します。重篤な症状ではないとのことで安心いたしました」
「お母さん。ちょうど残業してた時に病院から電話あって、私、パニックになっちゃって……殿村が心配してここまで付き添ってくれたの……」
桜子が起き上がると頭を下げた。
「見ての通りちょっと過労で……梅子に付き添ってくださり有難うございます」
「あっ、そんなやめてください。こちらこそ……いつも仕事では梅子さんには大変お世話になっております」
殿村が長身を折りたたみ深く頭を下げるのをみて桜子がふっと笑った。
「……あなたのような方が同期で……それも梅子の傍にいてくださったら安心です」
「ちょっと、お母さんっ」
見れば返事に困った殿村が気恥ずかしそうに頭を掻いた。そして桜子から私へとゆっくり視線を移した。
「えっと……僕がいるとお邪魔だと思うから、一旦仕事に戻ってまたあとで迎えに来るな」
「あ……そういえば殿村!あの見積りの提出今晩って言ってたよね!?ごめんなさいっ、私のせ……」
「梅子のせいじゃないよ、僕が付き添いたかっただけだし。得意先にも遅れるってメールしておいたから今から見積り届けたらまた戻って来るから」
「いや、でも、悪いわよ。お母さんも大丈夫だったし……一人で帰れるから」
「どうせ僕、得意先から帰るのにタクシー拾うから。一緒に乗っていけばいいだろ。じゃあまたあとで」
「え、殿村っ……」
殿村は桜子に一礼し、私に片手をあげるとそそくさと扉を開けて出ていった。
「お母さん。ちょうど残業してた時に病院から電話あって、私、パニックになっちゃって……殿村が心配してここまで付き添ってくれたの……」
桜子が起き上がると頭を下げた。
「見ての通りちょっと過労で……梅子に付き添ってくださり有難うございます」
「あっ、そんなやめてください。こちらこそ……いつも仕事では梅子さんには大変お世話になっております」
殿村が長身を折りたたみ深く頭を下げるのをみて桜子がふっと笑った。
「……あなたのような方が同期で……それも梅子の傍にいてくださったら安心です」
「ちょっと、お母さんっ」
見れば返事に困った殿村が気恥ずかしそうに頭を掻いた。そして桜子から私へとゆっくり視線を移した。
「えっと……僕がいるとお邪魔だと思うから、一旦仕事に戻ってまたあとで迎えに来るな」
「あ……そういえば殿村!あの見積りの提出今晩って言ってたよね!?ごめんなさいっ、私のせ……」
「梅子のせいじゃないよ、僕が付き添いたかっただけだし。得意先にも遅れるってメールしておいたから今から見積り届けたらまた戻って来るから」
「いや、でも、悪いわよ。お母さんも大丈夫だったし……一人で帰れるから」
「どうせ僕、得意先から帰るのにタクシー拾うから。一緒に乗っていけばいいだろ。じゃあまたあとで」
「え、殿村っ……」
殿村は桜子に一礼し、私に片手をあげるとそそくさと扉を開けて出ていった。