世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「ねぇ梅ちゃん……正勝さんとお母さんもお見合い結婚なのよ」
「え?お見合い?」
トラック運転手をしていた父の正勝と桜子は、娘の私から見ても本当に仲が良くおしどり夫婦という言葉がぴったりだった。毎年結婚記念日には二人でプレゼントを交換しあい、二人でなじみのレストランへ年甲斐もなく手をつないで行くほど仲が良く、いつも互いを想いあい信じあうことを忘れずに二人で年を重ねていく姿は憧れだった。
そんな二人がまさかお見合いをきっかけに結ばれたなんて、こうして桜子から話を聞いてもまだ信じられない。
「そうよ。今だからいうけど、お母さんね、お見合いで初めて正勝さんに会って一目ぼれしちゃったの。運命の人だって、脳から信号が送られてきて、心臓が持っていかれちゃったの」
桜子は懐かしむように天井を眺めた。
「……知らなかった。お父さんとお母さん、すごく仲が良かったから、てっきり恋愛結婚なのかと思ってた」
「ふふっ、でも大変だったのよ。なかなか正勝さんが振り向いてくれなくて」
「え?お父さん乗り気じゃなかったの?」
「そうよ。正勝さんずっと長年お付き合いされてた方がいて、その方と別れて直ぐにご両親からもう三十五なんだからって、お見合いの話がきて親の顔立てて来たらしくてね」
「で?お母さんが押したんだ?」
桜子がケラケラと笑った。
「勿論よ。もうこんなに好きな人に出会って恋に落ちるなんて一生ないって思ったから猛アプローチしたわっ」
桜子の見事なガッツポーズに今度は私が声を上げて笑った。
「ふふ……お父さん、真面目で優しいし、押しに弱いとこあるからお母さんからもうアプローチとか、タジタジだっただろうね」
「えぇ、それに私とは一回り年が離れてるから……キミみたいな若い子と、って最後まで駄々こねてたけど、私が幸せにしますからって押し切っちゃった」
正勝のことを恋する乙女のようにほんのり頬を染めながら、嬉しそうに話す桜子に私も正勝の優しい笑顔を思い出して心が温かくなる。桜子が私の掌にそっと掌を乗せた。
「……だからね……運命の人が誰かなんて最後の最後まで分からないのよ。もう出会ってる人なのかもしれないし明日出会う人かもしれない。もしかしたら、私みたいにお見合いで出会った人が梅ちゃんの運命の人かもしれないしね。だから梅ちゃん……世界くんのこともあるかとは思うけど……一度でいいからお見合いしてみてくれない?」
「お母さん……」
「え?お見合い?」
トラック運転手をしていた父の正勝と桜子は、娘の私から見ても本当に仲が良くおしどり夫婦という言葉がぴったりだった。毎年結婚記念日には二人でプレゼントを交換しあい、二人でなじみのレストランへ年甲斐もなく手をつないで行くほど仲が良く、いつも互いを想いあい信じあうことを忘れずに二人で年を重ねていく姿は憧れだった。
そんな二人がまさかお見合いをきっかけに結ばれたなんて、こうして桜子から話を聞いてもまだ信じられない。
「そうよ。今だからいうけど、お母さんね、お見合いで初めて正勝さんに会って一目ぼれしちゃったの。運命の人だって、脳から信号が送られてきて、心臓が持っていかれちゃったの」
桜子は懐かしむように天井を眺めた。
「……知らなかった。お父さんとお母さん、すごく仲が良かったから、てっきり恋愛結婚なのかと思ってた」
「ふふっ、でも大変だったのよ。なかなか正勝さんが振り向いてくれなくて」
「え?お父さん乗り気じゃなかったの?」
「そうよ。正勝さんずっと長年お付き合いされてた方がいて、その方と別れて直ぐにご両親からもう三十五なんだからって、お見合いの話がきて親の顔立てて来たらしくてね」
「で?お母さんが押したんだ?」
桜子がケラケラと笑った。
「勿論よ。もうこんなに好きな人に出会って恋に落ちるなんて一生ないって思ったから猛アプローチしたわっ」
桜子の見事なガッツポーズに今度は私が声を上げて笑った。
「ふふ……お父さん、真面目で優しいし、押しに弱いとこあるからお母さんからもうアプローチとか、タジタジだっただろうね」
「えぇ、それに私とは一回り年が離れてるから……キミみたいな若い子と、って最後まで駄々こねてたけど、私が幸せにしますからって押し切っちゃった」
正勝のことを恋する乙女のようにほんのり頬を染めながら、嬉しそうに話す桜子に私も正勝の優しい笑顔を思い出して心が温かくなる。桜子が私の掌にそっと掌を乗せた。
「……だからね……運命の人が誰かなんて最後の最後まで分からないのよ。もう出会ってる人なのかもしれないし明日出会う人かもしれない。もしかしたら、私みたいにお見合いで出会った人が梅ちゃんの運命の人かもしれないしね。だから梅ちゃん……世界くんのこともあるかとは思うけど……一度でいいからお見合いしてみてくれない?」
「お母さん……」