世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「こんなこと言うと……梅ちゃんを不安にさせてしまうかもしれないけど……今回こうやって過労で倒れちゃって、もう私も年なんだなぁって。年取っちゃったんだなってしみじみ感じてね、お母さんが元気で梅ちゃんを守ってあげられるのも、あと何年かなぁなんて思ったのよ」
私は桜子の掌を両手で握り返した。桜子の掌はいつもと変わらず温かいけれど母の黒髪に混ざる白髪や目じりの皺が深くなっているのを見ると、桜子が確実に老いていっている事を実感せざる得ない。
「そんなこと言わないでよ……私にはお母さんしかいないのに……」
「だからよ」
「え?」
「もし遠い将来……私がもっと年老いて、やがて梅ちゃんを置いて天国にいっちゃったら、梅ちゃんをひとりぼっちにしてしまう。だからそうなったとき、梅ちゃんのことを大切にして愛して傍にいてくれる人がいてくれたら……お母さん何も思い残すことないから……」
私は両目から小さな水玉がころんころん転がっていく。
「ごめんね……不安にさせるようなこと言って……でもそろそろお母さんを安心させてくれないかしら?」
私は言葉が上手く出てこない。今日世界と別れたばかりで正直お見合いなんてとても気持ちが切り替えられない。いまだって本当は会いたいから。私がきっと人生で最後の恋だと思った運命の人に……。
「分かった……前向きに考えて、また連絡する」
「いい返事期待させて……ちなみにお見合いの日は二週間後だからそれまでに。お相手の方はギリギリでもいいからっておっしゃってくれてるから……」
私が頷くと桜子がそっと頭を撫でた。
「うん。ギリギリになるかもだけど必ず連絡するね」
──コンコンッ
私は桜子の掌を両手で握り返した。桜子の掌はいつもと変わらず温かいけれど母の黒髪に混ざる白髪や目じりの皺が深くなっているのを見ると、桜子が確実に老いていっている事を実感せざる得ない。
「そんなこと言わないでよ……私にはお母さんしかいないのに……」
「だからよ」
「え?」
「もし遠い将来……私がもっと年老いて、やがて梅ちゃんを置いて天国にいっちゃったら、梅ちゃんをひとりぼっちにしてしまう。だからそうなったとき、梅ちゃんのことを大切にして愛して傍にいてくれる人がいてくれたら……お母さん何も思い残すことないから……」
私は両目から小さな水玉がころんころん転がっていく。
「ごめんね……不安にさせるようなこと言って……でもそろそろお母さんを安心させてくれないかしら?」
私は言葉が上手く出てこない。今日世界と別れたばかりで正直お見合いなんてとても気持ちが切り替えられない。いまだって本当は会いたいから。私がきっと人生で最後の恋だと思った運命の人に……。
「分かった……前向きに考えて、また連絡する」
「いい返事期待させて……ちなみにお見合いの日は二週間後だからそれまでに。お相手の方はギリギリでもいいからっておっしゃってくれてるから……」
私が頷くと桜子がそっと頭を撫でた。
「うん。ギリギリになるかもだけど必ず連絡するね」
──コンコンッ