世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
私がノックの音に返事をすると殿村が扉から顔を出した。
「あ、梅子ごめん。お話中だったね、僕またあとで……」
私と桜子も顔をみて直ぐに申し訳なさそうな顔をした殿村に桜子が声をかけた。
「いえ、殿村さん、話もおわったので……梅子のことお願いできるかしら?」
「え、ちょっとお母さん」
桜子がせかす様に私のお尻を叩いた。
「あ、梅ちゃん。ちなみにお母さん、明日退院なんだけど、急遽みっちゃんが迎えに来てくれることになってるから心配いらないわよ」
「え?みっちゃん?三井さん?」
みっちゃんというのは桜子がアマチュア書道家の頃から才能をかってくれている、桜子と同じ書道協会に所属している事務員の三井さんのことだ。展覧会の会場を押さえたり、契約関係や作品売買といった裏方業務を一手に引き受け、もう長年桜子の右腕として桜子を支えてくれている。
「三井さんに申し訳ないよ。私が来るから」
「いいからいいからっ、明日はせっかくの梅ちゃんのお誕生日でしょ」
(あ……そういえば……)
色んな事がありすぎて自分の誕生日のことなどすっかり忘れていた。
「いやでも、やっぱり」
「梅ちゃんがこの世に生まれてきてくれた大切な記念日よ。梅ちゃんにとって大切な人と素敵な一日になることを願ってるわ」
桜子が私にウインクしながら殿村に頭を下げた。
(もう……お母さんたら……)
「えっと……じゃあ梅子行こうか?」
「あ、うん。じゃあお母さん無理しないでね。何かあったらすぐ言ってね」
私は桜子が頷くのを確認してから小さく手を振り、鞄を抱えて立ち上がった。
「あ、梅子ごめん。お話中だったね、僕またあとで……」
私と桜子も顔をみて直ぐに申し訳なさそうな顔をした殿村に桜子が声をかけた。
「いえ、殿村さん、話もおわったので……梅子のことお願いできるかしら?」
「え、ちょっとお母さん」
桜子がせかす様に私のお尻を叩いた。
「あ、梅ちゃん。ちなみにお母さん、明日退院なんだけど、急遽みっちゃんが迎えに来てくれることになってるから心配いらないわよ」
「え?みっちゃん?三井さん?」
みっちゃんというのは桜子がアマチュア書道家の頃から才能をかってくれている、桜子と同じ書道協会に所属している事務員の三井さんのことだ。展覧会の会場を押さえたり、契約関係や作品売買といった裏方業務を一手に引き受け、もう長年桜子の右腕として桜子を支えてくれている。
「三井さんに申し訳ないよ。私が来るから」
「いいからいいからっ、明日はせっかくの梅ちゃんのお誕生日でしょ」
(あ……そういえば……)
色んな事がありすぎて自分の誕生日のことなどすっかり忘れていた。
「いやでも、やっぱり」
「梅ちゃんがこの世に生まれてきてくれた大切な記念日よ。梅ちゃんにとって大切な人と素敵な一日になることを願ってるわ」
桜子が私にウインクしながら殿村に頭を下げた。
(もう……お母さんたら……)
「えっと……じゃあ梅子行こうか?」
「あ、うん。じゃあお母さん無理しないでね。何かあったらすぐ言ってね」
私は桜子が頷くのを確認してから小さく手を振り、鞄を抱えて立ち上がった。