世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「あ、ありがとう」
私はすぐに置かれた五円玉をつまむと、デスクの上のお気に入りの馬の貯金箱に入れる。
「へぇ、源課長、馬好きなんですか?」
「まぁ、動物では一番好きかしらね」
私はそっけなく答えた。
「ん?梅子、御堂と知り合いなのか?」
私たちのやり取りを黙って眺めていた殿村が口を開いた。女子社員を宥めてようやく戻ってきた明菜は世界を横目に目がハートだ。
「えぇ、朝ちょっと小銭落とした時に偶然会って」
「あ、そうなんだ。びっくりした、梅子がこんな若い子と前から知り合いな訳ないよな」
「お言葉ですが殿村部長……なんで知り合いなわけないんですか?」
世界が殿村の真正面に立つと、やけに挑戦的な瞳で殿村の薄茶の瞳をじっと見つめた。
(なに……?殿村をライバル視……してるとか?なんで?)
「ん?梅子とは年が違いすぎるから。接点ないと考えるのが普通じゃないかな?」
「年が違っても接点ってあるとおもいますけどね」
「へぇ、なに?もしかして梅子に気でもあるのかな。入社早々、ふっ……キミみたいな若い子がまさかね」
世界はさらに殿村に顔を近づけると、私には聞こえない声で何かを殿村に囁いた。
途端に殿村の眉に皺が寄る。そしてすぐに顔を崩すとクククっと笑った。
「いいよ。お手柔らかに」
殿村の返事を聞くと世界はすぐに殿村から距離を取った。
「え?殿村?」
「梅子、今朝頼んだ見積宜しくね。営業から戻ったらここに寄るから。あと今度の誕生日も去年同様祝ってやるから何食べたいか考えておいて」
殿村の声色が心なしか、いつもより柔らかく感じるのは気のせいだろうか。
「う、ん……」
「じゃあまた夜に」
殿村の背中が扉に吸い込まれるとすぐに世界が口を開いた。
「すみません。源課長、俺の席ってどこですか?」
「あ、明菜ちゃんの隣の予定だけど」
私は課長デスクの斜め前を指さした。
私はすぐに置かれた五円玉をつまむと、デスクの上のお気に入りの馬の貯金箱に入れる。
「へぇ、源課長、馬好きなんですか?」
「まぁ、動物では一番好きかしらね」
私はそっけなく答えた。
「ん?梅子、御堂と知り合いなのか?」
私たちのやり取りを黙って眺めていた殿村が口を開いた。女子社員を宥めてようやく戻ってきた明菜は世界を横目に目がハートだ。
「えぇ、朝ちょっと小銭落とした時に偶然会って」
「あ、そうなんだ。びっくりした、梅子がこんな若い子と前から知り合いな訳ないよな」
「お言葉ですが殿村部長……なんで知り合いなわけないんですか?」
世界が殿村の真正面に立つと、やけに挑戦的な瞳で殿村の薄茶の瞳をじっと見つめた。
(なに……?殿村をライバル視……してるとか?なんで?)
「ん?梅子とは年が違いすぎるから。接点ないと考えるのが普通じゃないかな?」
「年が違っても接点ってあるとおもいますけどね」
「へぇ、なに?もしかして梅子に気でもあるのかな。入社早々、ふっ……キミみたいな若い子がまさかね」
世界はさらに殿村に顔を近づけると、私には聞こえない声で何かを殿村に囁いた。
途端に殿村の眉に皺が寄る。そしてすぐに顔を崩すとクククっと笑った。
「いいよ。お手柔らかに」
殿村の返事を聞くと世界はすぐに殿村から距離を取った。
「え?殿村?」
「梅子、今朝頼んだ見積宜しくね。営業から戻ったらここに寄るから。あと今度の誕生日も去年同様祝ってやるから何食べたいか考えておいて」
殿村の声色が心なしか、いつもより柔らかく感じるのは気のせいだろうか。
「う、ん……」
「じゃあまた夜に」
殿村の背中が扉に吸い込まれるとすぐに世界が口を開いた。
「すみません。源課長、俺の席ってどこですか?」
「あ、明菜ちゃんの隣の予定だけど」
私は課長デスクの斜め前を指さした。