世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「やっぱお母さんのお好み焼き最高っすね」

私の隣では世界がふうふうしながら、桜子特製お好み焼きをおいしそうに頬張っている。

「でしょ?梅ちゃんもどう?美味しい?」

「うん、美味しい」

私はお好み焼きを食べながら、いつ桜子に世界と寄りを戻したことをちゃんと話そうか思案していた。

(さっきのキス絶対見られてたし……そもそも手をつないでたし。あ……お見合いも断らなくちゃ……)

「お、お母さん、あれから体調どう?」

ぎこちなく発した私の言葉に直ぐに世界が箸をおいた。

「えっ、お母さん、どこか悪かったんですか?」

「あ、ちょっと仕事しすぎて過労で倒れちゃったんだけど大したことなかったのよ。無事今日で展覧会も終わって、深夜の新幹線で自宅に帰るんだけど、その前に梅ちゃんが心配でちょっと覗きにきちゃった……でもお邪魔だったかしら?」

「あ、いや全然です」

すると世界が急に真面目な顔をすると桜子の方へ体を向けた。

「あの、僕からお母さんにお話しがあります」

「なにかしら?」

桜子も察したようにすぐに世界の方へと向き直った。
   
(世界くん?)

世界が真っすぐに桜子を見つめて急に食卓に緊張が走る。

「今、僕は梅子さんと結婚を前提にお付き合いさせて頂いております」

「えっ、ちょっと世界くん」

「ごめん、梅子さんちょっと黙っててくれる?ちゃんとお母さんには俺の言葉で話したいから」

世界は唇を湿らせると直ぐに言葉をつづける。
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