世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「なっ……」
ふいに包まれた大きな掌に驚いて、目を見開くことしかできない私に世界が意地悪く笑う。
「俺、左利きなんで」
(そんなこと聞いてない……なんで手……)
言いたい言葉は頭には浮かぶが口からは出てこない上に、暫く恋愛から遠ざかっている私はもはやこういう時の異性への対処方法も思い浮かばない。世界はパソコンの画面にスクリーンキーボードを表示すると、私の掌と重ねたままマウスで文字を入力していく。
「……え、ちょっと、何……」
ようやく声をだして世界から距離を取ろうとするが、世界は私の肩に自分の肩をピッタリつけてくる。
「見て欲しいのあるんだよね」
「な、によ……もう離して」
「焦らない焦らないっと」
私は世界の意図がまるでわからないまま、世界の打ちこむ文字を目で追っていく。
(は……や、く? お……れのこ……とす)
最後に文章に変換をかけると世界が子供みたいな顔でニッと笑った。
──早く俺のこと好きになって
何度その文字をなぞっただろうか?
心臓は世界に聴こえてしまいそうなほどに駆け足状態だ。展開についていけなくて、今この瞬間が夢のように思えてくる。
こんなまるで恋愛ドラマみたいなこと……それもこんな一回りも年下男子の……相手が私?
するりとマウスから手を離しながら世界が囁いてくる。
「早く思い出してくださいね。梅子さん」
ふいに包まれた大きな掌に驚いて、目を見開くことしかできない私に世界が意地悪く笑う。
「俺、左利きなんで」
(そんなこと聞いてない……なんで手……)
言いたい言葉は頭には浮かぶが口からは出てこない上に、暫く恋愛から遠ざかっている私はもはやこういう時の異性への対処方法も思い浮かばない。世界はパソコンの画面にスクリーンキーボードを表示すると、私の掌と重ねたままマウスで文字を入力していく。
「……え、ちょっと、何……」
ようやく声をだして世界から距離を取ろうとするが、世界は私の肩に自分の肩をピッタリつけてくる。
「見て欲しいのあるんだよね」
「な、によ……もう離して」
「焦らない焦らないっと」
私は世界の意図がまるでわからないまま、世界の打ちこむ文字を目で追っていく。
(は……や、く? お……れのこ……とす)
最後に文章に変換をかけると世界が子供みたいな顔でニッと笑った。
──早く俺のこと好きになって
何度その文字をなぞっただろうか?
心臓は世界に聴こえてしまいそうなほどに駆け足状態だ。展開についていけなくて、今この瞬間が夢のように思えてくる。
こんなまるで恋愛ドラマみたいなこと……それもこんな一回りも年下男子の……相手が私?
するりとマウスから手を離しながら世界が囁いてくる。
「早く思い出してくださいね。梅子さん」