世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「理由は?まさかと思うけど、つまらない理由じゃないでしょうね?」
「アンタにとってはつまらないかもしれないけど、俺にとっては一番大事だから」
「先方にそんな理由伝えられると思ってるの?……一回り離れた恋人と離れたくないからってこんな千載一遇のチャンスもう二度とないのよっ」
由紀恵の珍しく声を荒げた様子に、俺は掌を握った。
何度も何度も考えた。正直梅子と籍を入れてイタリアに連れていくか、最後まで悩んだ。
でも見積課の仕事が好きで梅子の体の一部と言っていいほど、仕事にやりがいと誇りを持っている梅子の生きがいを、俺の身勝手で奪ってもいいとはどうしても思えなかった。
「分かってる……何度も考えたし、すっげぇ悩んだ。でも、今俺は梅子さんを置いてイタリアには行けない。今行けば三年間、帰国は難しい……三年も梅子さんを日本に置いていけない。何よりも大切だから……だから俺の答えは行かない。もう決めたから」
「世界、その話ぶりだと……源課長に話してないのね。なぜ話さないの?源課長なら」
「行けって言うからだよ……」
俺は由紀恵の言葉を遮ると静かに言葉を吐いた。
「梅子さんに言えば、百パーセント行けっていうよ。自分のせいで夢を諦めて欲しくないっていうに決まってる。かといって今すぐ俺と結婚する気もない。俺の負担になるのが嫌だからって、別れるっていうに決まってるっ、俺は……どうしても別れたくない……夢より梅子さんの方が大切だから」
由紀恵はしばらく黙って再度大きくため息を吐きだした。
「どうして、こう困らせるのかしらね」
「何?俺がイタリア行かなかったら、商品開発もクソもねぇし……社長の座はしばらく安泰じゃね?」
「そうね。それに世界はもっと大人だと思ってたわ。一人の女性のことで周りが見えなくなるなんて……この先このTONTONのトップには相応しくない。あなたには会社も従業員をまもる器じゃないわ」
「アンタにとってはつまらないかもしれないけど、俺にとっては一番大事だから」
「先方にそんな理由伝えられると思ってるの?……一回り離れた恋人と離れたくないからってこんな千載一遇のチャンスもう二度とないのよっ」
由紀恵の珍しく声を荒げた様子に、俺は掌を握った。
何度も何度も考えた。正直梅子と籍を入れてイタリアに連れていくか、最後まで悩んだ。
でも見積課の仕事が好きで梅子の体の一部と言っていいほど、仕事にやりがいと誇りを持っている梅子の生きがいを、俺の身勝手で奪ってもいいとはどうしても思えなかった。
「分かってる……何度も考えたし、すっげぇ悩んだ。でも、今俺は梅子さんを置いてイタリアには行けない。今行けば三年間、帰国は難しい……三年も梅子さんを日本に置いていけない。何よりも大切だから……だから俺の答えは行かない。もう決めたから」
「世界、その話ぶりだと……源課長に話してないのね。なぜ話さないの?源課長なら」
「行けって言うからだよ……」
俺は由紀恵の言葉を遮ると静かに言葉を吐いた。
「梅子さんに言えば、百パーセント行けっていうよ。自分のせいで夢を諦めて欲しくないっていうに決まってる。かといって今すぐ俺と結婚する気もない。俺の負担になるのが嫌だからって、別れるっていうに決まってるっ、俺は……どうしても別れたくない……夢より梅子さんの方が大切だから」
由紀恵はしばらく黙って再度大きくため息を吐きだした。
「どうして、こう困らせるのかしらね」
「何?俺がイタリア行かなかったら、商品開発もクソもねぇし……社長の座はしばらく安泰じゃね?」
「そうね。それに世界はもっと大人だと思ってたわ。一人の女性のことで周りが見えなくなるなんて……この先このTONTONのトップには相応しくない。あなたには会社も従業員をまもる器じゃないわ」