世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
俺はギリッと奥歯を噛みしめる。
「いい?世界。あなたにははっきり言って、世界を見渡せる大きな視野と人を惹きつけるカリスマ性もある。さらには生まれながらの天性のマーケティング能力もあるわ。私の跡継ぎには……あなたしかいないと思ってる」
「何だよ……急に。そんなこと言われても俺は行かない……梅子さんがいればそれでいい」
由紀恵の顔が歪むと俺を軽蔑するような目で見下ろした。
「そう。はっきりいって見損なったわ。ここまで子供だとわね。そんなあなたが社長なんてとんでもないっ!甘ったれた覚悟しかないあなたには、会社どころか一人の女性も守れるとは思えないわ。二度と社長になりたいだなんて言わないで頂戴!今後は身分をわきまえなさいっ」
由紀恵はそう吐き捨てると、俺に踵を返し、乱雑に扉を閉めて出ていった。
「……くそ……もう分かんねぇ……」
あんな風に俺のことを叱る由紀恵は初めてだ。
(……ガキだってわかってるよっ……)
もう何が最善なのかどの選択肢が正解なのか、いつまでたっても心は揺れて迷って定まらない。
未来は不透明で不安定でここからじゃ何一つ確かに見えない。分からない。
──だから決めたんだ。いま傍にいる温もりを、俺に伸ばしてくれる掌だけを掴んで守っていくって。
「いい?世界。あなたにははっきり言って、世界を見渡せる大きな視野と人を惹きつけるカリスマ性もある。さらには生まれながらの天性のマーケティング能力もあるわ。私の跡継ぎには……あなたしかいないと思ってる」
「何だよ……急に。そんなこと言われても俺は行かない……梅子さんがいればそれでいい」
由紀恵の顔が歪むと俺を軽蔑するような目で見下ろした。
「そう。はっきりいって見損なったわ。ここまで子供だとわね。そんなあなたが社長なんてとんでもないっ!甘ったれた覚悟しかないあなたには、会社どころか一人の女性も守れるとは思えないわ。二度と社長になりたいだなんて言わないで頂戴!今後は身分をわきまえなさいっ」
由紀恵はそう吐き捨てると、俺に踵を返し、乱雑に扉を閉めて出ていった。
「……くそ……もう分かんねぇ……」
あんな風に俺のことを叱る由紀恵は初めてだ。
(……ガキだってわかってるよっ……)
もう何が最善なのかどの選択肢が正解なのか、いつまでたっても心は揺れて迷って定まらない。
未来は不透明で不安定でここからじゃ何一つ確かに見えない。分からない。
──だから決めたんだ。いま傍にいる温もりを、俺に伸ばしてくれる掌だけを掴んで守っていくって。