世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「……はぁ……」
もうため息の数なんて数えるのをやめた。不安になるたび、すぐに私からため息は製造されて勝手に吐き出され漂っている。
私は平然を装いながら、図面を元にいつものように見積りを作成していく。そして作成ペースはいつもより早い。なぜなら少しでも立ち止まれば、あのことがよぎって仕事が手につかなくなるからだ。
お昼休憩から帰ってきた明菜が私の湯呑みをコトンと置くと心配そうに覗き込んだ。
「梅将軍、何かありました?」
「え?」
「あ……梅将軍が今日はやけに根をつめて……ほとんどお昼休憩も取らずに仕事をされてらっしゃるので、その……何か心配事があって、それを考えないように仕事で頭をいっぱいにされてるのかなって」
「えっと……」
明菜が困ったように笑った。
「当たり、みたいですね。仕事関係で、私でできることあれば言ってくださいね。元々梅将軍って、自分より他の人を優先しちゃって知らず知らずにご自身に我慢を強いられるところがあるので……」
(我慢……か……)
世界の顔がすぐに浮かぶ。そしてもうすぐ、朝送ったメールの相手から連絡がくる時間だ。私は湯呑みを両手で包むとふっと息をかけてから口付ける。
「大人だからって我慢しなくていいんですよ?大人だって全部飲み込んじゃったらしんどくなって当たり前なんですから。私もそばにいますし、御堂くんにも……ちゃんと頼ってご自身の正直な気持ち話してくださいね」
もうため息の数なんて数えるのをやめた。不安になるたび、すぐに私からため息は製造されて勝手に吐き出され漂っている。
私は平然を装いながら、図面を元にいつものように見積りを作成していく。そして作成ペースはいつもより早い。なぜなら少しでも立ち止まれば、あのことがよぎって仕事が手につかなくなるからだ。
お昼休憩から帰ってきた明菜が私の湯呑みをコトンと置くと心配そうに覗き込んだ。
「梅将軍、何かありました?」
「え?」
「あ……梅将軍が今日はやけに根をつめて……ほとんどお昼休憩も取らずに仕事をされてらっしゃるので、その……何か心配事があって、それを考えないように仕事で頭をいっぱいにされてるのかなって」
「えっと……」
明菜が困ったように笑った。
「当たり、みたいですね。仕事関係で、私でできることあれば言ってくださいね。元々梅将軍って、自分より他の人を優先しちゃって知らず知らずにご自身に我慢を強いられるところがあるので……」
(我慢……か……)
世界の顔がすぐに浮かぶ。そしてもうすぐ、朝送ったメールの相手から連絡がくる時間だ。私は湯呑みを両手で包むとふっと息をかけてから口付ける。
「大人だからって我慢しなくていいんですよ?大人だって全部飲み込んじゃったらしんどくなって当たり前なんですから。私もそばにいますし、御堂くんにも……ちゃんと頼ってご自身の正直な気持ち話してくださいね」