世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
(正直に……)

「でも……大人だし、我慢しなきゃ、相手に我慢させちゃうのだけは嫌なの……」

世界に我慢せずにありのまま正直に、今の自分の想いを伝えればきっと困らせてしまう。

だって世界にいつもそばにいて欲しい。イタリアなんて絶対行ってほしくない。でも、私は今すぐ結婚もできなければ、仕事だって辞めるつもりはない。

それなのに世界に私のために夢をあきらめてほしくもない。

全てを話してしまえば、きっと世界は私を選んでくれるとわかっているから。だから私は私のためにも我慢したい。

「じゃあ、せめて……ありのままの梅将軍を見せなきゃ」

「ありのまま?」

「そうです、御堂くんへの想い、仕事に対する想い、これからの二人の未来への想い、言葉にしなきゃ伝わらないですからね。その上で二人で決めていかなきゃですよ?」

「明菜ちゃん……」

「前もいいましたけど、御堂くんと梅将軍、とってもお似合いです……仕事も大事なのわかりますけど、女性としての幸せも大切になさってください。それでは」

明菜が敬礼ポーズを取るとかるく会釈をして席に戻っていく。

ありのままの自分。 
ありのままの想い。
その先に二人で寄り添って歩く未来を願わずにいられない。


──プルルルッ

(あっ……)

目の前の内線が光り、私は番号を確認するとすぐに受話器をあげた。
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