世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「今ならわかるわ……私が気兼ねなくロスで勉強できるようにという正勝さんの優しさだったって……でもその時は未熟でと大人になり切れてなくて気づかなかったの。後悔したわよ。だから……ここからは私の独り言だけれど……。ちゃんと世界と話しなさい。あの子は確かにまだ成熟しきってない子供よりの大人だけれど、あなたのことを想う気持ちはきっと誰より強いんじゃないかしら。それはあなただって同じだと思うしね。源課長、人生は一度きりよ。仕事も恋も選んでもバチなんてあたらないのよ、きっとね」
。」

「社長……」

由紀恵は湯飲みにそっと触れると瞼を伏せた。

「最後にこれも独り言」

「え?」

「娘のあなたに言うなんてどうかと思うけど……私がもし人生をやり直すなら、正勝さんには今度こそこう言うわ。私が帰ってくるまで必ず待ってて欲しいとね」

由紀恵はタバコの煙を大きく吸い込み灰皿に押し付けると、緩やかにほほ笑んだ。
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