世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「よっ、と……」
キッチンで世界が器用にチキンライスを卵でまくとプレートに乗せて私の前にコトンとおく。
「わ、凄く上手!」
手を叩いて喜ぶ私を見ながら世界がフライ返しをちょんちょんと振るとニヤッと笑う。
「ですよねー、これプロ顔負けっすから。おまけに愛情たっぷり。これ食べたら梅子さんの仕事もきっとうまくいきますから」
「え?」
「仕事、今日はあんま捗らなかったんじゃないんすか?気づいてないかもしれないすけど、梅子さん心配ごとあると右耳に髪の毛かける癖あるんで」
「嘘……」
そっと右耳に触れればいつも間にか髪の毛がかかっている。
「えっと……それは世界くんの気のせい……」
「ではないっすね。どんだけ見てると思ってんの」
世界が自分の分の卵もささっとまいてオムライスを作るとテーブルにコトンと置いた。
「大丈夫だから。なんなら後でベットでたんまりきいてあげますし」
「ちょっと……」
「ベッドの上での拒否権ないっすからね」
唇を持ち上げた世界を眺めながら、私は世界の真向かいに座る。
こうして向かい合えばすぐに、頭の中は由紀恵との会話ばかりがぐるぐる回る。
「もうほら、そんな顔しないで。いただきます、は?」
「うん、いただきます」
二人そろってスプーンを持ち上げるとそれぞれオムライスを口に運んでいく。
「おいしいね」
「おっ。うまいっすね」
ちょうど契約交際を始めた三カ月ほど前、元カレに会って泣いた私の為に世界がオムライスを作ってたくれたことを思い出す。
世界のオムライスを食べるのは二回目だが、あの頃はこんなふうに世界のことを本気で好きになって、こうして幸せを噛み締めながらオムライスを食べる自分なんて全く想像もできなかった。同じことを思ったのか世界がふっと笑った。
「なんか不思議っすね」
「ん?」
「だって、初めて梅子さんにオムライス作った時はさ、梅子さん俺のことなんて全然相手にしてくれなかったし、十年前のことも勿論俺と会ったことあるのも忘れてたしさ、契約交際とかいって無理やり付き合ってもらったけど……俺のことマジで好きになって貰えて、こんな風に二人でオムライス食べてんの、なんかいいなって」
世界が大きな口でオムライスを頬張るとにんまり笑った。
「私もだよ……まさか世界くんみたいに若くて御曹司で……いかにも女の子にモテるだろうなっていう今どきの男の子がまさか私みたいな一回り年上を好きになってくれるなんて……」
世界が「ごちそうさまでした」とスプーンを置くと私を真っすぐに見つめた。
「好きになるに決まってんじゃん」
「え?」
キッチンで世界が器用にチキンライスを卵でまくとプレートに乗せて私の前にコトンとおく。
「わ、凄く上手!」
手を叩いて喜ぶ私を見ながら世界がフライ返しをちょんちょんと振るとニヤッと笑う。
「ですよねー、これプロ顔負けっすから。おまけに愛情たっぷり。これ食べたら梅子さんの仕事もきっとうまくいきますから」
「え?」
「仕事、今日はあんま捗らなかったんじゃないんすか?気づいてないかもしれないすけど、梅子さん心配ごとあると右耳に髪の毛かける癖あるんで」
「嘘……」
そっと右耳に触れればいつも間にか髪の毛がかかっている。
「えっと……それは世界くんの気のせい……」
「ではないっすね。どんだけ見てると思ってんの」
世界が自分の分の卵もささっとまいてオムライスを作るとテーブルにコトンと置いた。
「大丈夫だから。なんなら後でベットでたんまりきいてあげますし」
「ちょっと……」
「ベッドの上での拒否権ないっすからね」
唇を持ち上げた世界を眺めながら、私は世界の真向かいに座る。
こうして向かい合えばすぐに、頭の中は由紀恵との会話ばかりがぐるぐる回る。
「もうほら、そんな顔しないで。いただきます、は?」
「うん、いただきます」
二人そろってスプーンを持ち上げるとそれぞれオムライスを口に運んでいく。
「おいしいね」
「おっ。うまいっすね」
ちょうど契約交際を始めた三カ月ほど前、元カレに会って泣いた私の為に世界がオムライスを作ってたくれたことを思い出す。
世界のオムライスを食べるのは二回目だが、あの頃はこんなふうに世界のことを本気で好きになって、こうして幸せを噛み締めながらオムライスを食べる自分なんて全く想像もできなかった。同じことを思ったのか世界がふっと笑った。
「なんか不思議っすね」
「ん?」
「だって、初めて梅子さんにオムライス作った時はさ、梅子さん俺のことなんて全然相手にしてくれなかったし、十年前のことも勿論俺と会ったことあるのも忘れてたしさ、契約交際とかいって無理やり付き合ってもらったけど……俺のことマジで好きになって貰えて、こんな風に二人でオムライス食べてんの、なんかいいなって」
世界が大きな口でオムライスを頬張るとにんまり笑った。
「私もだよ……まさか世界くんみたいに若くて御曹司で……いかにも女の子にモテるだろうなっていう今どきの男の子がまさか私みたいな一回り年上を好きになってくれるなんて……」
世界が「ごちそうさまでした」とスプーンを置くと私を真っすぐに見つめた。
「好きになるに決まってんじゃん」
「え?」