世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「ほんとマジで分かってないんすね。梅子さんみたいないい女、世界中探してもいないっすからね。もっと自信もって欲しいし、俺からしたら……傍にいて見張っとかなきゃ、誰かにとられそうで心配ってゆうか……あー……何言ってんだろ。自信ないみたいで、かっこ悪いっすね」

世界が柔らかい髪をガシガシ掻くと恥ずかしそうにそっぽを向いた。

「そんなことないよ」

私の言葉にすぐに世界が前のめりになると私の瞳をじっと見つめた。

「じゃあ何でも相談して?受け止めるから」

その言葉に私は揺れていた決心を固める。この流れで言わなければまた迷ってしまうから。

「こっちの台詞だよ……世界くんこそ……私には何でも相談してほしい……イタリアの件も」

直ぐに世界の切れ長の瞳が大きくなった。

「な……んで?」

私はグラスの水で口内を湿らせてから口を開いた。

「ごめんなさい……この間夜中起きて水飲んだ時、世界くんの鞄ひっくり返しちゃって……そのイタリア行の件知っちゃったの……」

世界は唇を結んだままテーブルの上で掌を重ね合わせた。

「……ごめん、言わなくて。でも行かないから安心して?」

「そうじゃ……ないの」

「怒ってる?ごめん、言ったら梅子さんに変に気を遣わせるかなって思って……それにインテリアの勉強はどこでもできるし、そこまで興味ないってゆうかさ」

「嘘つかないで……」

「え?」

私は世界の瞳を真っすぐに見つめると一呼吸する。何が最善か分からない。でも私のだした結論は一つ。世界には私のせいで後ろ髪引かれることなくイタリアに行ってきて欲しい。

「一週間後……ちょうど三カ月の日、契約解除しよう?」
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