世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「私……どうしても世界くんの足かせになりたくないの。私のことで夢を諦めないで。世界くんの夢は私の夢だよ……だから一度別れよ」

世界が私をぎゅっと抱きしめる。世界の心音が私の心音に重なって痛いほどに抱きしめられる。

世界はそのまま暫く黙っていた。時計の針の音だけが静かに聞こえて拭っても拭っても涙は転がって世界のワイシャツにしみ込んでいく。

「三年」

「……え?……」

「三年待てる?」

世界が私から体を離すと私の額にこつんとおでこをぶつけた。

「行ったら三年は会えない。連絡とればすぐに会いたくなるから……連絡はしない。でも必ず迎えにいくから。今よりもっと一人前になって戻ってくるから。俺のこと待ってて?」

「でも……ひっく……それじゃあ……世界くんの負担になっちゃう……だから」

「あのね、待っててくれる人がいるから頑張れるんでしょ?」

「世界……くん……私」

「手見せて」

「え?」

世界が私の掌を持ち上げると指の根元に唇を寄せた。
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