世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「……ごめん、身体辛くなかった?」

世界が私を後ろからそっと抱きしめると耳元でそっとささやく。私はゆっくりふりかえって世界の頬に触れた。

「大丈夫だよ……なんか世界くんと心の距離っていうのかな……すごく近くなった気がする……」

世界がクスっと笑う。

「それってまだシ足りないってこと?俺のこと煽ってます?」

「ばかっ……どう考えたらそうなるのよっ」

「ふうん。じゃあ気持ちよかった?」

「やめてっ、もうそういう質問なしだからっ」

「あ、怒った?拗ねたの?そうゆう顔する梅子さんもマジでツボっすね。また噛みつきたくなる……あっ」

「え?どうしたの?」

世界が急に起き上がると下着を身に着けTシャツを羽織った。 

「ちょっと思い出したことあって。今日は特別。梅子さんは抱っこしてあげますよ」

「へ?」

世界が私に毛布を巻き付けると軽々お姫様抱っこをする。

「きゃ……ちょっと」

「軽っ、マジで俺が居なくてもちゃんと飯食ってくださいね?はい、返事は?」

「な……分かってるわよ。心配かけるような、ことしないから……」

「今日は聞き分けいいっすね」

世界はそのままソファーに私をそっとおろすと、グラスに水を入れて差し出した。

「はい、喉乾いたでしょ?」

「ありがと」

「どういたしまして」

そして世界も水を飲み干すとシンクにグラスを置きに行き、手を後ろ手に組んだまま私の目の前にしゃがみ込んだ。

「なに……?どうしたの?」

「梅子さん、両手だして?」

「え?」

「いいから。はやく」 

「うん」

言われるがままに両手を差し出すと、世界が形の良い唇を引きあげた。

「はい。ちょっと遅れたけど誕生日プレゼント」
< 281 / 291 >

この作品をシェア

pagetop