世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「なっ……」

「よく撮れてるでしょ?」

画面にはベッドで眠ってる私と、カメラ目線の世界のツーショット写真が写っている。

「ちょ……今すぐ消しなさいっ!」

こんなことバレたら懲戒解雇モノだ。何もなかったとはいえ課長の私が部下である、それも社長の甥である新入社員の世界と一夜を共にするなんて切腹案件間違いなしだ。世界が形の良い唇を引き上げる。

「いいっすよ、でも条件があります」

「何よ?」

「付き合って、お試しで三ヶ月」

「ごめん、もう一回言ってくれる?」

──私の聞き間違いだろうか。
いま目の前のキラキラした一回り年下の世界級イケメンが、私に期間限定で交際を申し込んだ気がした。

「言い方かえますね、とりあえずキスしていい?」

「さっき言ったことと違うじゃないっ」

「聞こえてんじゃん。返事は?」

ダメだと言わなきゃいけない。ここで流されたらろくなことにならないと脳みその端っこから小さな声が聞こえてくる。

それなのに、どうしてこんなに胸がドキドキするんだろう。それも相手は一回りも年下の男の子だ。今までの恋愛で年下を好きになったことは一度もない。今まで生きてきて私の恋愛対象は頼りになって甘えさせてくれる年上の男性のはずだと認識している。

「な……何で私なの?歳の差ありすぎでしょ?」

世界が満足げに歯を見せて笑う。

「え?何笑って……ンンッ」

え?──頭の中は真っ白になる。
今自分は誰に何をされてるんだろうか。
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