世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
扉の開く音と共に、鼻にかかった声と香水の甘い香りが漂ってくる。振り返れば、目の前にはロイヤルコプンハーゲンのマグカップを抱えた長い栗色の髪の女子社員がこちらを見ていた。
「お疲れさま」
(これまた、キラキラした美少女だわ……)
「あの、紅茶ってどこにありますかー?」
「え?紅茶?」
コーヒーも紅茶も緑茶も自由に戸棚から取り出して、セルフで飲んでよいのだが場所を知らないということは、やはりこのキラキラした見た目と舌っ足らずなから話し方から、彼女は新入社員なのかもしれない。私は戸棚から紅茶の箱を取り出した。
「あ、そこなんですね。すみません、新入社員なんでー」
(語尾伸ばすの何とかならないのかしら……)
「ここの戸棚に入ってるから、いつでも何杯でもご自由にどうぞ」
「ありがとうございまーす」
私から紅茶の箱を受け取ると、ロイヤルコプンハーゲンのマグカップにティーバッグをいれお湯を注ぐ。私も蒸らし終わった緑茶のはいった急須を傾け、湯飲みに注ぎ入れた。
「あれ?もしかして見積課の課長さんですかー?」
「え?そうだけど」
「源……梅子課長?」
私がぶら下げているネームホルダーを覗きながら、可愛らしいグロスの塗られた唇が小さく動く。
「ぷっ、なんだかおばあちゃんみたいな名前ですね」
「ちょっとあなたねっ」
「あ、申し遅れました、御堂世界の許嫁の花田心奈です」
(何て言った?)
「えっと……御堂くんの許嫁?」
「はい、いつも世界がお世話になってまーす」
心奈は長いウェーブを靡かせながら、大きな二重瞼をにこりと細める。そういえばいつも定時になると決まって世界に内線がかかって来る。相手は社長の決めた許嫁だと世界が面倒くさそうに話していたことを思い出した。
「お疲れさま」
(これまた、キラキラした美少女だわ……)
「あの、紅茶ってどこにありますかー?」
「え?紅茶?」
コーヒーも紅茶も緑茶も自由に戸棚から取り出して、セルフで飲んでよいのだが場所を知らないということは、やはりこのキラキラした見た目と舌っ足らずなから話し方から、彼女は新入社員なのかもしれない。私は戸棚から紅茶の箱を取り出した。
「あ、そこなんですね。すみません、新入社員なんでー」
(語尾伸ばすの何とかならないのかしら……)
「ここの戸棚に入ってるから、いつでも何杯でもご自由にどうぞ」
「ありがとうございまーす」
私から紅茶の箱を受け取ると、ロイヤルコプンハーゲンのマグカップにティーバッグをいれお湯を注ぐ。私も蒸らし終わった緑茶のはいった急須を傾け、湯飲みに注ぎ入れた。
「あれ?もしかして見積課の課長さんですかー?」
「え?そうだけど」
「源……梅子課長?」
私がぶら下げているネームホルダーを覗きながら、可愛らしいグロスの塗られた唇が小さく動く。
「ぷっ、なんだかおばあちゃんみたいな名前ですね」
「ちょっとあなたねっ」
「あ、申し遅れました、御堂世界の許嫁の花田心奈です」
(何て言った?)
「えっと……御堂くんの許嫁?」
「はい、いつも世界がお世話になってまーす」
心奈は長いウェーブを靡かせながら、大きな二重瞼をにこりと細める。そういえばいつも定時になると決まって世界に内線がかかって来る。相手は社長の決めた許嫁だと世界が面倒くさそうに話していたことを思い出した。