世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
俺はエレベーターを降りると、見積作成に使用する陶器の色見本を取りに金庫室横の資料管理室のドアノブをひねった。
「あ……」
俺の吐き出した一文字の言葉によって、長身のスーツ姿の男がすぐに振り返った。
「これはこれは梅子んとこの子犬くんか」
明らかに嫌を含んだ言い方に苛立つ。
「視力悪いんすね。俺が子犬に見えてんすか?」
「じゃなきゃ言わないけどね。というか先輩社員に対しての口の利き方も知らないとはな。これだからお坊ちゃんは困るな」
「それ言うなら、陶山家直系の跡取りでいずれこの会社のトップにたつ俺にアンタこそ敬語を使うべきだろ。殿村部長」
「本当生意気だな。キミみたいに若さだけで突っ走るだけが取り柄の自己中心的な奴に一方的に言い寄られて、梅子の気苦労が目に見えるよ。くれぐれも梅子の邪魔にならないように大人しくおすわりしてるんだな」
殿村は言い捨てるとまた色見本を選びながら腕に抱えていく。俺は殿村に歩み寄ると殿村の視線を捕まえた。
「じゃあ……その子犬が梅子さんをもう《《噛んだ》》としたら?」
すぐに面白いほどに殿村の顔色が変わる。
「梅子に何した?」
殿村はすぐに手元の資料を放り投げると、俺のネクタイごと掴み上げて壁にドンと押しやった。
「ふ……いつも涼しい顔したアンタも焦るんだな。大事な大事な梅子さんが、まさか俺みたいな子犬に嚙まれると思ってなかった?あんないい女、噛むに決まってんじゃん」
「僕は何したかって聞いてるんだけどね」
殿村の俺の首元を閉める指先に力がこもる。
俺は瞳を細めると唇を持ち上げた。
「キスしただけ」
「あ……」
俺の吐き出した一文字の言葉によって、長身のスーツ姿の男がすぐに振り返った。
「これはこれは梅子んとこの子犬くんか」
明らかに嫌を含んだ言い方に苛立つ。
「視力悪いんすね。俺が子犬に見えてんすか?」
「じゃなきゃ言わないけどね。というか先輩社員に対しての口の利き方も知らないとはな。これだからお坊ちゃんは困るな」
「それ言うなら、陶山家直系の跡取りでいずれこの会社のトップにたつ俺にアンタこそ敬語を使うべきだろ。殿村部長」
「本当生意気だな。キミみたいに若さだけで突っ走るだけが取り柄の自己中心的な奴に一方的に言い寄られて、梅子の気苦労が目に見えるよ。くれぐれも梅子の邪魔にならないように大人しくおすわりしてるんだな」
殿村は言い捨てるとまた色見本を選びながら腕に抱えていく。俺は殿村に歩み寄ると殿村の視線を捕まえた。
「じゃあ……その子犬が梅子さんをもう《《噛んだ》》としたら?」
すぐに面白いほどに殿村の顔色が変わる。
「梅子に何した?」
殿村はすぐに手元の資料を放り投げると、俺のネクタイごと掴み上げて壁にドンと押しやった。
「ふ……いつも涼しい顔したアンタも焦るんだな。大事な大事な梅子さんが、まさか俺みたいな子犬に嚙まれると思ってなかった?あんないい女、噛むに決まってんじゃん」
「僕は何したかって聞いてるんだけどね」
殿村の俺の首元を閉める指先に力がこもる。
俺は瞳を細めると唇を持ち上げた。
「キスしただけ」