世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「……ったく、伊織はトイレの図面ばっかみてねぇで、たまには料理アプリでも開けよ。最近の料理アプリは凄いからな、この料理アプリは男性向けに作られてるし」
「へぇ、修二さん料理できるのにそんなの見てるんですか?」
殿村が目を丸くする。
「まあな」
修二がポケットからスマホを取り出すと料理アプリを開いて見せた。黄色のアイコンで『COOK・YOU』と書いてある。私も殿村と一緒にのぞき込んで直ぐに気づく。
(あ、このアプリ、世界くんが使ってるやつだ……)
──『これに梅子さんのすきな食べ物いれてたら梅子さん喜ぶメニューでてくんの』
今度は世界のにっと歯を見せて笑う少年みたいな笑顔が視界に降りてくる。
「嫁さんがつわりでしんどい時にこれ使ってたんだけど、レシピも豊富だしな、作ってあげたい相手とシチュエーションとかを簡単に入れるだけで女性が喜びそうな簡単レシピがわんさかだ」
私は修二の言葉を聞きながらくすっと笑った。女性の為の男性向けの料理アプリだと知らなかったが、世界からLINEに食事のお誘いが入るたびに美味しそうな画像も一緒に貼りつけされていた。その画像はすべて『COOK・YOU』のものだからだ。
(もしかして私の為にアプリをダウンロードしたのかな……)
「梅子ちゃんどうかした?」
「あ、なんでもないんです」
「梅子、最近ぼーっとしてることあるけど悩み事でもあるのか?」
(悩みごとっていうか……年下お代官さまが……ってもう考えないっ
)
「別にないわよ……悩み事なんて」
私は誤魔化すようにオクラをつまんで口の中に入れる。
「そんなことより殿村こそ残業しすぎじゃない?修二さんの言う通りもう少し自分を労わりなさいよ。そのうち身体こわすわよ?」
「そうそう、伊織は仕事熱心なのはいいけど、その分抱えすぎだし。大体自分に負荷かけすぎなんだよな、完全にしんどくなる前にそのストイックなスタイル変えた方がいいぞ」
「そうですよね、殿村は仕事の鬼だから」
私と修二の言葉を黙って聞いていた殿村が珍しく唇を尖らせた。
「梅将軍なんて呼ばれてる梅子に言われたくないな」
「お、伊織も拗ねるんだな」
「あはは。ほんとだ」
「拗ねてないですよ、大人なんで」
そういいながら殿村がビールを飲み干すと、すぐに修二がお代わりを差し出した。
「へぇ、修二さん料理できるのにそんなの見てるんですか?」
殿村が目を丸くする。
「まあな」
修二がポケットからスマホを取り出すと料理アプリを開いて見せた。黄色のアイコンで『COOK・YOU』と書いてある。私も殿村と一緒にのぞき込んで直ぐに気づく。
(あ、このアプリ、世界くんが使ってるやつだ……)
──『これに梅子さんのすきな食べ物いれてたら梅子さん喜ぶメニューでてくんの』
今度は世界のにっと歯を見せて笑う少年みたいな笑顔が視界に降りてくる。
「嫁さんがつわりでしんどい時にこれ使ってたんだけど、レシピも豊富だしな、作ってあげたい相手とシチュエーションとかを簡単に入れるだけで女性が喜びそうな簡単レシピがわんさかだ」
私は修二の言葉を聞きながらくすっと笑った。女性の為の男性向けの料理アプリだと知らなかったが、世界からLINEに食事のお誘いが入るたびに美味しそうな画像も一緒に貼りつけされていた。その画像はすべて『COOK・YOU』のものだからだ。
(もしかして私の為にアプリをダウンロードしたのかな……)
「梅子ちゃんどうかした?」
「あ、なんでもないんです」
「梅子、最近ぼーっとしてることあるけど悩み事でもあるのか?」
(悩みごとっていうか……年下お代官さまが……ってもう考えないっ
)
「別にないわよ……悩み事なんて」
私は誤魔化すようにオクラをつまんで口の中に入れる。
「そんなことより殿村こそ残業しすぎじゃない?修二さんの言う通りもう少し自分を労わりなさいよ。そのうち身体こわすわよ?」
「そうそう、伊織は仕事熱心なのはいいけど、その分抱えすぎだし。大体自分に負荷かけすぎなんだよな、完全にしんどくなる前にそのストイックなスタイル変えた方がいいぞ」
「そうですよね、殿村は仕事の鬼だから」
私と修二の言葉を黙って聞いていた殿村が珍しく唇を尖らせた。
「梅将軍なんて呼ばれてる梅子に言われたくないな」
「お、伊織も拗ねるんだな」
「あはは。ほんとだ」
「拗ねてないですよ、大人なんで」
そういいながら殿村がビールを飲み干すと、すぐに修二がお代わりを差し出した。