麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑥/伝説のあの夏…、ファーストレジェンドは奇跡を生んだ!
再編へ…/その11
真樹子



そのあと、静美を先に帰して、祥子と諸々打ち合わせをしたわ

「…なるほど。じゃあ、横田と狂犬さんは今夜のうちにね…。それで麻衣の方も自分の針路を定めたのか…」

私は最低限の報告にとどめたが、祥子には麻衣さんの胸の内があらかた把握できてるようだったわね

少なくとも、横田と一緒に後見人でもある相和会の会長と会ってきたのなら、今後麻衣さんが目指す方向は相馬さんに伝えたと見ていい

ならば、その場で今後の方針について相馬会長から了解を取りつけた可能性も高い

それに基づいて、麻衣さんはさっきのように告げたんだと思うよ

まあ、祥子も概ね私と同じ認識だろうね


...



そこで…、私の意見は言っておくことにした

「…祥子、私としては本心を言えば反対よ。何も今更、麻衣さんが南玉のフィールドに立つ必要なんかないわよ。キャビネットの枠組みを構築して、その遡上の元で奴らと対峙していけばいい訳だし。連中をここまで追い詰めたんだもの、私たちは…」

「真樹子さん…、麻衣の視界からは、すでに都県境のパワーバランスなんか消え去ってるんだよ、たぶんね…。ヤツは横田とやり合う舞台を模索してるんだろうと思う。今夜の段階では、その舞台を南玉連合内っていうイメージで捉えてるんじゃないかな…」

やはり祥子もそう見立てていたのね…

「うーん、三田村さんも片桐さんもしきりに首をかしげてたけど、いくら損得眼中なしって言ってもねえ…。本来なら、麻衣さんがキャビネットを束ねて、そのアタマに自らが就いたっておかしくないんだよ。今後も横田とやり合うんであれば、アイツは南玉に入ったんだから、外からでいいじゃないって思えるんだけど…。それをねえ…、なにもねえ…」

「ハハハ…、麻衣は力があってもさ、本来、人を牛耳ることなんかには興味ないんだよ。だから私もアイツに着いてきたんだと思えるしね」

うーん、やっぱり麻衣さんがこれから進むロードには、この祥子あたりが付くのが正解のようね




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