麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑥/伝説のあの夏…、ファーストレジェンドは奇跡を生んだ!
再編へ…/その13
麻衣



「…それね、ヤツもだったって…、戦ってる時に確信できたんですよ。普通の高校生の女の子にしか見えない目の前の相手から、殺すことも厭わないという気迫が伝わってきた時、私は一種の恐怖感とエクスタシーを感じたんです…」

なぜか正面の倉橋さん、”仕事”の時の顔つきになってた…

「…ヤツは私と戦ってる間、ずっと、自分を”非情”に持っていく気持ちとも戦っていたんでしょうね。…変な言い方だけど、ヤツに殺されるかもしれないって局面を実感するに至って、私は嬉しくてたまらなかった。完璧イカレてますよね、はは…」

「麻衣ちゃんは心の奥で、そこまでの気持ちになれる相手を探していたのか?」

「うん、私の心の主はたぶん、ずっとね…。倉橋さん、相馬さんは今日、私がそこまでの相手だと捉えた横田って子をその場で見初めましたよ。間違いなく…。明日からは、倉橋さんが今言ったように、私の視界は横田ってことで突き進みます。相馬会長もそれを望んでいます。ですから…」

ここで倉橋さんは私の言いたいことが把握できたようだった


...


「…そうか。そうなると、今までとは俺も違った対応が求められるのかな…」

「でも、これからも私のそばには、倉橋さんにいてもらいたいな。イカレた私を理解してくれてるあなたに…」

「わかった…」


...


ここがターニングポイントであるのは、自分としてはヒシヒシときてる

真樹子さんや久美や他の仲間たちとも、今、目の前にいるこの撲殺男とも、明日からは違ったスタンスの自分で接することになるだろうね…

もっとも、今日で今回の行動が終結した訳ではない

横田と再度向き合うまでには、大きな赤い壁があるんだ

赤い狂犬こと合田荒子…!

私はあの人を監禁し、拘束した状態で足の骨を折った

その行いから逃げないことが、横田競子と更なる域に足を踏み込む前提になる

正直、逃げたい…

でも、私の心の主はここでの方向転換、それを私には許さないだろうよ

手負いの赤い狂犬には、南玉連合総長として真正面から決着をお願いする…





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