麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑥/伝説のあの夏…、ファーストレジェンドは奇跡を生んだ!
再編へ…/その14
ケイコ



一夜明け、体中が痛い…

打ち身や擦り傷などの痛みだけでなく、体のあちこちが筋肉痛を訴えてるよ

今まで陸上をやってて、筋肉痛になったことのない足の数か所を含め、右手の指の付け根とかも…

いやあ…、年中体を動かしてる十代でも、人間って日常使わない筋肉っていっぱいあるんだなあと痛感するよ

痛感…

全く、”痛み”ばっかだ(苦笑)

”痛感”と言えば…、昨夜の火の玉川原の衝撃がこれほどまでだったのかってことは、まさにそれ、そのものだったわ…


...


今日学校来たら、私を見る周囲の目が激変したのは言うまでもないが、それ、例の亜咲さん襲撃事件の際に負傷を負った時をはるかに上回ってたから…

あの時は私が紅組を動かして、墨東会の当時トップだった砂垣さんに南玉連合へ謝罪させたってことで、一躍ヒーローになっちゃったんだよね

でも、昨日は私自身がタイマンで、あの悪名高き本郷麻衣と死闘の末、引き分けに持ち込んだって訳だし、私はいわゆる一般の高校生の括りを飛び越えてしまったことになるんだよね


...


それでも今日学校での私の肌感では、自分が考えてるのとはレベルが違ってた

学校の友達に限って、極端に言えば先週末までの私とは別人として見られちゃってる…

それは、はっきり言って私を恐れているって感触で、前回はそこまでは達していなかったからさ

で…、要はみんな、よそよそしくなって、何気に私を避けたりとか…

無論、全員ではないが、とにかく昨夜の火の玉での私が、信じられないっていう気持ちはみんな一様だったと思う

もっとも、私自身も信じられないって気持ちはあるし

ってことで、さもありなんだわ…(苦笑)


...



昼休み…

校庭の隅っこで相川先輩と会った

「3年の間でも、昨日のケイコの話題で持ちきりよ。…正直、あなたを恐ろしい不良という目で見てるわ。ふう…、なんといっても相手が相手だしね…。この前は、しばらくあなたは時の人ってとこだったけど、今回はちょっと、そんなところで収まらないでしょうね。冷たい言い方かもしれないけど、これは覚悟してた方がいいわ」

先輩は予想外にキツイ言い方だったが、私のことを心配してくれてるのってのがヒシヒシ感じたよ

はっきり言って、嬉しい…

亜咲さんと紅子さんがいない今、この人は私にとって心の姉に相当する…

そんなメンタルが私を支配していたよ





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