上司の甘い復讐



「ハゲ崎なんて変態!

むっつりスケベ!!」


言葉を発しながらも、翔太さんもいつものテンションなんだと思ってしまった。

私に甘く優しくしてくれるのは、幻想なんだと。



「ハゲてねーよ」


不貞腐れたように言う彼に、


「ハゲ崎ハゲろ!!」


呪文のように呟いていた言葉を吐き出してしまった。

翔太さんは怒ると思ったのに、


「まあ、カリカリすんな」


そう言って、そっと私の背中に手を回す。

こうやって女の子扱いされるだけで、私はもう甘々ムードに入ってしまう。

反則だ、急にこうやって優しくするんだから。



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