上司の甘い復讐
「そうだな」
翔太さんは静かに呟き、そっと私を抱き寄せる。
翔太さんの硬い身体に押し付けられ、胸がまたきゅんきゅん変な音を立て始めた。
「余裕ないな、俺」
甘くて優しい声。
私の大好きな声。
その声を聞くだけで、耳が甘く痺れる。
「お前は俺のものなのに」
何言ってるの、それは私の台詞。
「本当は、瑞希と花火大会に行きたかった」
翔太さんを見上げた。
彼は私を見下ろし、切なげに笑う。
彼にこんな顔をさせてしまった自分を呪った。