上司の甘い復讐



「ごめんね……」


身を寄せて歩く。

翔太さんは私の言葉に気にすんなと言い、髪をそっと撫でてくれる。

触れられた髪がぞわっと逆立ってしまいそう。

そして全身の毛穴がきゅーっとなる。

そして不安になる。



翔太さんのこの優しさは、私だけに向けられているんだよね?

翔太さん、早乙女さんと花火大会に行くんだよね?



「俺、瑞希に嫌われているのかと思って、すごく不安だった」


「だからストーカーみたいに待ち伏せしてたの?」


「うるせぇよ」


翔太さんはそう言って、頭をぎゅっと抱き寄せる。

< 117 / 349 >

この作品をシェア

pagetop