上司の甘い復讐
「ごめんね……」
身を寄せて歩く。
翔太さんは私の言葉に気にすんなと言い、髪をそっと撫でてくれる。
触れられた髪がぞわっと逆立ってしまいそう。
そして全身の毛穴がきゅーっとなる。
そして不安になる。
翔太さんのこの優しさは、私だけに向けられているんだよね?
翔太さん、早乙女さんと花火大会に行くんだよね?
「俺、瑞希に嫌われているのかと思って、すごく不安だった」
「だからストーカーみたいに待ち伏せしてたの?」
「うるせぇよ」
翔太さんはそう言って、頭をぎゅっと抱き寄せる。