上司の甘い復讐



酒臭い息がふっとかかり、思わず顔を背ける。

だけどそれだけではない、山村君は完全に出来上がっていて倒れるのも時間の問題かと思うのだが、その下半身は驚くほど元気なのだ。

山村君は私にのしかかりながら、その下腹部を押し付けてくる。


「おい、山村!!」


翔太さんの怒りがこもった声が聞こえてきて……

助けて……だなんて、言うのが可愛い女なんだろうが……



「もう、やめてよ!!」


私は思いっきり、山村君の股間を握りしめていた。

その瞬間、山村君の悲痛な叫びとともに身体が軽くなる。

山村君が退いてくれたのだ。

だけどアルコールにやられてしまった山村君は、ばったりとそのまま倒れて動かなくなった。


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