上司の甘い復讐



やがて、翔太さんは静かに口を開く。


「山村、お前が大倉を大好きなのは知っていた。

知っているから、俺は怖くて言えなかった」


「川崎さんが大倉さんを狙っていることくらい、知っていますよ」



山村君はへらへらと笑いながら言う。

こんな山村君に、私も申し訳なく思う。

山村君の気持ちは本当だと思う。

山村君もきっと、私を大切にしてくれると思う。

だけど私は、山村君のものにはなれない。

< 324 / 349 >

この作品をシェア

pagetop