念願の婚約破棄された悪役令嬢は、なぜか廃嫡寸前の変人王子に執着される
つらい気持ちを隠し、精一杯バカにした表情を作って顔を上げた瞬間。
立ち上がった王子に、思いっきり手を引っ張られた。
そのまま、部屋の隅にある簡素なベッドへ放り投げられる。

「……ならば。
無理矢理、妻にするしかないな」

私が起き上がるより早く、王子がのしかかってくる。
レンズの奥から私を見ている魔獣のような瞳に、ぞくりと背筋が粟立った。

「イヤーッ!
ヤメテ、助けて……!」

ドレスの裾が乱れるほど手足をばたつかせて暴れるが、王子の手は緩まない。

「いくら大声出そうと無駄だ。
ここは城から離れているし、そもそも誰も来ない」

乱雑に王子が私のドレスを脱がしていく。
ピンが飛ぼうと破れようとおかまいなしで、瞬く間に下着姿にされてしまった。

「……お願い、ヤメテ……」

うっすらと涙の浮いた目で見上げ、懇願する。

「あのシャローラのこんな怯えた姿、反対にそそる」

「ん……!」

王子に顎を掴まれ、強引に唇を重ねられた。
押しのけようと胸を押すが、びくともしない。
それどころか唇をこじ開け、彼は無理矢理舌をねじ込んできた。
呼吸すらも奪う口付けに、頭がくらくらする。
唇が離れたときは朦朧となった頭で、ぼーっと彼を見上げていた。

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