念願の婚約破棄された悪役令嬢は、なぜか廃嫡寸前の変人王子に執着される
「お前が俺のものになりさえすれば、悪いようにはしない。
こんな俺に愛されて、運が悪かったとでも思ってくれ」

王子が泣きだしそうに顔を歪め、私の胸までツキンと痛む。
軽く口付けをしたあと、王子はコルセットのリボンを解いていった。

「シャローラ、愛してる……」

王子の手が私の身体に触れる。
そのまま……。

「シャローラ、俺を愛していると言え……!」

もう何度目かの命令に、唇を硬く引き結んでイヤイヤと首を振る。

「まだ言わないのか?
俺は別にかまわないけどな、お前の苦痛が長引くだけだ」

「ああっ!」

王子が強く、私を撞き上げる。
それは、絶頂を迎えてもやめてはもらえない。

「ほら、言え!
俺を愛してると言え!」

激しく撞かれ続けながら、それでも硬く口を閉じる。
もう二度と、あんな思いはしたくない。
惨めで、つらくて、悲しい思いは。

前世の私は、ごく普通の女子会社員だった。
普通に職場の男性社員に告白されて付き合い、普通にプロポーズされて承知した。
……ただ違ったのは。
実の妹に彼を寝取られたのだ。

結婚式を一ヶ月後に控えたその日、彼から妹と結婚するから私との婚約は破棄だと言われた。
そのとき、すでに妹は彼の子を妊娠していたのだ。
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