念願の婚約破棄された悪役令嬢は、なぜか廃嫡寸前の変人王子に執着される
泣いて泣いて、ぼーっとなった私の頭を、撫でる王子の手が気持ちいい。
「ここを、出よう」
言われた意味がわからなくて王子の顔を見上げる。
「廃嫡されたあとは、死ぬまでここに閉じ込められる。
それよりもシャローラと、外の世界に出たい」
「……あては、あるんですか」
ゲームではこのあと、私たちは酷い末路を辿っていた。
王子と想いを通じ合わせた今、彼と一緒ならばどこにでも行く。
しかし、どんな生活でもいいから私は王子と幸せになりたいのだ。
「今までのような贅沢はさせてやれないが、それなりの生活はできる方法は考えてある。
嫌、か?」
不安そうに彼が私の顔を見る。
それにううんと首を振った。
「あなたと一緒なら、たとえ地獄でも幸せです」
手を伸ばし、王子に抱きつく。
この人は絶対に私を裏切らない。
裏切ったとしても約束を守ってくれる。
だから私は、あなたと一緒にどこまでも行くよ――。
――その後。
地方でコーデリック様発明のポーション屋を始めたら、その高い品質と美貌の夫婦がやっていると話題になって大当たり。
あっという間に大金持ちになった。
さらに私のあの態度が演技だったと知ったオーガスト王子が略奪を試みてきたが……それはまた、別のお話。
【終】
「ここを、出よう」
言われた意味がわからなくて王子の顔を見上げる。
「廃嫡されたあとは、死ぬまでここに閉じ込められる。
それよりもシャローラと、外の世界に出たい」
「……あては、あるんですか」
ゲームではこのあと、私たちは酷い末路を辿っていた。
王子と想いを通じ合わせた今、彼と一緒ならばどこにでも行く。
しかし、どんな生活でもいいから私は王子と幸せになりたいのだ。
「今までのような贅沢はさせてやれないが、それなりの生活はできる方法は考えてある。
嫌、か?」
不安そうに彼が私の顔を見る。
それにううんと首を振った。
「あなたと一緒なら、たとえ地獄でも幸せです」
手を伸ばし、王子に抱きつく。
この人は絶対に私を裏切らない。
裏切ったとしても約束を守ってくれる。
だから私は、あなたと一緒にどこまでも行くよ――。
――その後。
地方でコーデリック様発明のポーション屋を始めたら、その高い品質と美貌の夫婦がやっていると話題になって大当たり。
あっという間に大金持ちになった。
さらに私のあの態度が演技だったと知ったオーガスト王子が略奪を試みてきたが……それはまた、別のお話。
【終】


