念願の婚約破棄された悪役令嬢は、なぜか廃嫡寸前の変人王子に執着される
「……キ」
「キ?」
怒りでわなわなと身体が震える。
そんな私の顔を王子は怪訝そうにのぞき込んだ。
「キスとかしないでー!」
振り上げた手を私は、コーデリック王子に再び喰らわせた。
「シャローラのビンタは効くなー」
濡らしてきた布で真っ赤に腫れた両頬を冷やしながら、コーデリック王子は椅子に座ってへらへら笑っている。
二発もビンタを喰らって怒るどころか笑っているなんて、やはり彼は噂に違わぬ変人らしい。
「しっかし、キスくらいオーガストとしてるだろうに」
「オーガスト王子はあなたと違って紳士なので、しませんわ!」
速攻でコーデリック王子を非難した途端、さっきまで笑っていた王子の顔から笑みが消えた。
「お前をまったく理解せず、婚約破棄してくるようなヤツのほうがいいのか?」
もしかしてこれって、オーガスト王子にヤキモチを妬いているんだろうか。
「少なくとも無理矢理キスしてくる、コーデリック王子よりはマシですわ」
「ま、それはそうだな」
今度は豪快に王子は笑っている。
変人なのは間違いないが、私の知っているコーデリック王子像とはかけ離れていて、戸惑った。
とりあえずお茶くらいいいだろと、王子自らお茶を淹れてくれた。
「茶菓子はありませんの?」
「キ?」
怒りでわなわなと身体が震える。
そんな私の顔を王子は怪訝そうにのぞき込んだ。
「キスとかしないでー!」
振り上げた手を私は、コーデリック王子に再び喰らわせた。
「シャローラのビンタは効くなー」
濡らしてきた布で真っ赤に腫れた両頬を冷やしながら、コーデリック王子は椅子に座ってへらへら笑っている。
二発もビンタを喰らって怒るどころか笑っているなんて、やはり彼は噂に違わぬ変人らしい。
「しっかし、キスくらいオーガストとしてるだろうに」
「オーガスト王子はあなたと違って紳士なので、しませんわ!」
速攻でコーデリック王子を非難した途端、さっきまで笑っていた王子の顔から笑みが消えた。
「お前をまったく理解せず、婚約破棄してくるようなヤツのほうがいいのか?」
もしかしてこれって、オーガスト王子にヤキモチを妬いているんだろうか。
「少なくとも無理矢理キスしてくる、コーデリック王子よりはマシですわ」
「ま、それはそうだな」
今度は豪快に王子は笑っている。
変人なのは間違いないが、私の知っているコーデリック王子像とはかけ離れていて、戸惑った。
とりあえずお茶くらいいいだろと、王子自らお茶を淹れてくれた。
「茶菓子はありませんの?」